ktc-johnny.com(トップページ) > パキスタン案内 > バザール春夏秋冬(冬篇)
2004年1月2日(金)の夕方、ジュマバザール(金曜市)に行ってきました。
イスラマバードには、常設のマルカズ(マーケット=市場)の他に、週の内の何日かだけ開かれるバザールがあります。
隊員が行くバザールは2カ所で、1カ所は毎日曜日のみのバザール、もう一つが週3回開かれるバザールです。
それぞれ、
といいます。
入り口には携帯用金属探知器を持った警備員が立っています。が、外国人の私が入ることを制限されたことはありません。
400mトラックのフィールドが入りそうなスペースにぎっしりと露店(ほろ付き)が建ち並んでいます。
中はおおまかに次のようなエリアに分かれています。
このほか、電化製品(ラジカセ・時計)・ジューススタンド・古本・パン&お菓子・パコーラー(野菜天ぷら)などのパキスタンファーストフードなどなどいろいろなお店があります。日常の身の回りで使うものなら市価よりも安く手に入れることが多いです。
このバザール通いやタクシーで値段交渉の腕を磨いたように思います。
さて、1月2日といえば、日本ではお正月なのですが、パキスタンではごくごく普通の日として過ごされています。
理由としては、西暦での新年よりも、イスラーム暦にもとづいた諸行事(ラマザーン・ハッジ・イードなど)を大切にするからだと思います。
ですんで、この日のジュマバザールもごくごくフツーにごったがえしていました。
さて、冬になっても、美味しそうな野菜がいっぱい売られていますよ。
うれしいのは、大好きな白菜が売られていること。11月くらいから見かけるようになりました。
ほうれん草も今が出盛り。1束4ルピー~5ルピー(10円)という値段で買えます。
では、果物類はといいますと・・
ミカン類が多く出回っていました。夏はマンゴージュースのスタンドが冬はミカンジュースのスタンドに変わってましたし。
秋口から目にするようになった「カジュール(デーツ=なつめやし)」はまだまだたくさん売られていました。
近年は「おたふくソース」に欠かせない材料として有名になりましたが、ここパキスタンも一大産地なんですよ。
カジュールにはいろいろな種類がありますが、どれもとっても甘くておいしいドライフルーツです。
では、パキスタンならではのお店を見てみましょう。
冬になると、帽子をかぶる人が多くなりました。白い帽子はムサルマーン(イスラム教徒)がよくかぶっています。
それに、イスラマバードはペシャーワルやアフガニスタンに近いこともあって、パシュトー人がかぶる帽子(奥の茶色と 白の帽子など)も多く売られています。
古本屋さんは要チェックのお店です。なぜなら、ウルドゥ語のうた本がときどき売っているからです。
今年やりたいことに、ウルドゥの歌を五線譜に書き写すってことがあるんですが、音は耳でなんとかとれても、
ウルドゥ語の歌詞を完全に聴き取ることは難しいです。ですんで、こうした古本屋さんはこまめに見ています。
なんじゃぁ木の皮を売ってるんだ・・・と思ったらこれシナモンでした。1カット5ルピー(10円)なり。
野菜や果物の木箱は、工作の材料などに重宝しています。
赴任後に表敬訪問のときに「バザールのジューススタンドは不衛生だからのんじゃだめ」とパキスタンのお役人さんに言われてたんですが、性懲りもなくまた飲んでみました。ただの絞り汁だけだと、臭みが気になってしまうのですが、ニンブー(レモン)と塩を加えて飲むと爽やかで甘いジュースになっていました。
初版&最終更新日 2004年02月05日