بکرا کا سالن Bakraa ka Saalan(山羊のカレー)の作り方

初稿:2004年1月 更新:2018年5月14日(写真更新)

Bakraa ka Saalan(山羊のカレー)の作り方 | Kalayjee : カレージー(レバーのカレー)の作り方

بکرا  Bakraa バクラ―は山羊(オス)のこと。 メス山羊は بکری Bakri バクリーといいます。
そう、ウルドゥ語は男性名詞、女性名詞があるのです。実際はアバウトに山羊ならバクラ―だけで言う人も多かった印象。

パキスタン、インドなどカレーを常食としている国では、日本のように「○○カレー」のような「カレー Curry」という単語は使いません。すべて、素材名だけで表現します。

○ バクラー(山羊)、 カレージー(レバー)、 キーマ(挽肉)、 パーラク(ほうれん草)
× バクラーカレー、 カレージーカレー、 キーマカレー、 パーラクカレー

بکرا کا سالن Bakraa ka Saalan?

سالن Saalan サーランはカレー料理一般のこと。
ナーンやローティで食べていて、ちょっとカレーソースだけ欲しいときに「サーラン デーナー (サーランちょうだい)」という風に頼むこともあります。

今回のカレーは山羊の煮込みカレー。犠牲祭で屠った山羊を使っています。

山羊 Bakraa بکرا
の ka کا
煮込み(カレー) Saalan سالن

なので、つなげて بکرا کا سالن Bakraa ka Saalan と表現しています。Bakraa だけでも山羊カレーだと分かります。

山羊カレーをごちそうになった&作り方教わった(2004年)

2004年2月

今月の バリーイード のときに、職場の同僚の方の家にお邪魔して教えてもらってきました。
分量は、目分量です。

材料(6~7人分)

山羊肉(犠牲祭で屠った肉を使っています) 700~800グラム位
玉ねぎ 小ぶり2個
サラダ油 1カップ
トマト 2個
にんにく 1個
しょうが 半片
コリアンダー 大さじ1杯半
青とうがらし(生) 3~4本
赤とうがらし(粉) 小さじ4杯
クミンシード 小さじ1杯
ターメリック 小さじ1杯
塩 少々

作り方

1 あらかじめ、山羊の肉を水煮しておく

とってのない鍋を使うのが一般的

肉は見た感じ、700~800グラムぐらいを煮ていました。
ここでは香辛料や塩は使っていませんでした。

2 玉ねぎ(2個)をカットし、ひたひたのサラダ油であめ色に炒める

まな板使わずに玉ねぎを切っていました。

油缶からドボドボっと注ぐ

目分量ですが、カップ1~2は使っていました。

炒めるというより揚げる感じ。オイリーだけど美味しかったなぁ。

あめ色になるまで炒める

3 トマト(小2個)・にんにく(小1個)・しょうが(半片)・コリアンダー(大さじ1.5)・青とうがらし(生3~4本)を石鉢でつぶし鍋に加える

冷凍保存していたトマト

トマトをつぶす

にんにく・しょうが

コリアンダー

あわせてすりつぶす

よくすりつぶす

しょうがは、皮をむいて半切りに。
コリアンダーは手のひらで種の皮を軽くむく。
青とうがらしは、粗く3~4つに割ってから石鉢に入れます(中の種はとらない)。
石鉢が小さかったので、トマトと別々につぶしていましたが、一緒につぶすのもOK。

炒めたまねぎと合わせる

4 赤とうがらし粉(小さじ4)・クミンシード(小さじ1)・ターメリック(小さじ1)を投入

赤とうがらし・ターメリック

左:クローブ(丁子:ごはん用)とクミンシード 右:シナモン(ごはん用)

小さじ山盛り4杯の赤とうがらし粉投入

同僚さん:「ミルチ(とうがらし)どのくらい入れる?」
わたし :「じゃ、パキスタンスタイルで」
と答えたら、小さじ山盛り4杯の赤とうがらし投入!で、↑のような色合いに(笑)。

5 水煮したバクラー(山羊)の肉・煮汁を加えてかきまぜる

水煮した山羊肉を投入

これだけでも美味しそう!

山羊肉をよく混ぜ合わせる

6 15~20分煮込み、塩や水を足して好みの味に仕上げる

早く、柔らかく煮込める圧力鍋は一般家庭で広く普及していました。
煮込みつつ、ごはんやローティ(チャパティ)を準備していました。

山羊カレーを撮り損ねてしまった・・

できあがり!

・・・美味しく食べるのに夢中だったのでしょう、皿に盛っている写真をとりそこねてしまいました(笑)。

↑の写真のようにパキスタンの一般家庭にお呼ばれしていくと、こうやって床に敷布を敷いて、
カレー
ごはん(プラオー、ブリヤーニ)
ローティ(チャパティ)
サラダ(大根・にんじん・きゅうりのスティックやスライス)
チャットニー(ヨーグルトソース)
アチャール(ピクルス)
などが並べられます。

このときは、私たちお呼ばれした協力隊員と家族みんなで囲んで食べましたが、その家のしきたりによって男女別々の部屋で食べることも多かったです。