パキスタン手話の本 Pakistan Sign Language (PSL)

2018年5月10日(リンク更新・追加情報)

本記事は、パキスタン・イスラマバードに本部を置く聴覚障がい当事者団体の Sir Syed Association of the Deaf の訪問記(2004年7月31日)です。

Sir Syed Association of the Deaf
http://www.sda-pk.org/

出版物紹介ページでは、下記でご紹介する手話の本についての紹介と一部ウェブで閲覧できるようになっています。

Sir Syed Association of the Deaf | Publications
http://www.sda-pk.org/#publications

このほか、カラチに本部を置く当事者支援団体の Family Education Services Foundationhttp://www.fesf.org.pk/ が運営するオンライン手話紹介サイトでは、パキスタン手話がウェブ上で紹介されています。

PSL | Pakistan Sign Language
http://psl.org.pk/


2004年8月22日

イスラマバードに、 SIR SYED DEAF ASSOCIATION という聴覚障害者のNGOがあります。
そのNGOで手話の本を発刊したとの情報を聞き、先日(2004年7月31日)事務所を訪れてみました。

場所は、ブルーエリアのとあるビルの3階。
急な訪問にも関わらず、スタッフの方々が快く迎えてくださり、事務所の案内やそのNGOの概要について教えてくださいました。

活動は月曜日~金曜日の13:00-19:00まで。
テレビ・チェスなどの娯楽を楽しんだり、パソコンでofficeの各種ソフト・ドローイングソフトの使い方を学んだりすることが できます。
政府・外国からの援助は一切なく、すべて国内の篤志者からの寄付で賄っているとのこと。
パソコンは新型のPentium4のマシンも10数台導入されて充実していました。
そして、手話の本を分けていただくことができました。

本の表紙

↑大きさはA5版くらいです。250ページ、100ルピー。
この本は1989年に1度800部ほど作られたそうですが、今年装丁を新たにして500部印刷したそうです。
ですから、まだできたてのホヤホヤ。

内容は次の通りです。

1 英語:アルファベットの表現
英語表現
↑両手を使ってアルファベットを表現する方法が書かれています。

2 ウルドゥ:アルファベットの表現
ウルドゥ表現
↑片手でウルドゥのアルファベットを表現しています。

3 パキスタンでの数字の表現
数字表現
↑両手を使って表現しています。

4 アメリカ式のアルファベット表現
アルファベット表現
↑片手で表現できるようになっています。

5 英語やウルドゥ語での単語の表現
写真で紹介
↑実際のジェスチャーを写真入りで紹介しています。

写真で紹介
↑(右)が「ペー(Pe)」 (左)が「パンカー(扇風機)」

と、このような内容になっています。
では、ここでごらんになっていらっしゃるみなさんにクイズです。
Q1 これはパキスタンのどの都市を表現しているでしょうか?

イスラマバード
↑ヒントは、この敬礼のポーズだねぇ・・・っつかヒントになってないやんかっ!

答えは・・・・・・
イスラマバード
「イスラマバード」です。・・・やっぱり敬礼=首都っちゅうことなんですかねぇ。

Q2 これは1週間のうち、何曜日を表現しているでしょうか?
金曜日
↑「この両手が何を表しているか」がヒント。・・・いないいないばぁではありません(笑)。

答えは・・・・・・
金曜日
「金曜日」です。これはイスラームの礼拝を表しています。
金曜日の午後は1週間の中でも重要な礼拝のときになっているからでしょうか。