初稿:2005年5月3日 更新:2018年5月24日(写真追加・章立て)
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MOTIKAR ART GALLERY
先日のロックビルザで、ラーワルピンディの女性NGOが”MOTIKAR ART GALLERY”と題したブースを出していました。
موتی Moti モーティ:真珠。各地にある「モーティ(真珠)・バザール」も同義。
کار Kar カール:~する人
という意味で、Moti-Kar モーティ・カールですと、真珠(=ビーズ)装飾をする人(工房)ということになるでしょうか。
砂粒のような細かいカラービーズを使い、素敵な作品を仕上げていらっしゃいました。
作品紹介
イスラームの教え・ことばを記したもの
↑上の赤黒のカラーの下地に書かれているのは
「ラーイラーハ イッラッラー ムハンマド ラスールッラー」
というイスラームでは「カルマ」と呼ばれる読誦文です。
↑青の下地に黄色で書かれているのが
「ビスミッラー ヒーラフマーニラヒーム」
という物事を始めるときに唱えられる文です。
ごはんを食べるとき、車に乗るとき、ニュース番組の冒頭、などあらゆる「最初」のときに唱えられます。
近くに寄ってみると、玉ビーズ、筒型ビーズを組み合わせて仕上げていることが分かりました。どれも大変な手間暇をかけているなぁと感じさせられる作品でした。
アラビア文字は、オリジナルの書道にもなるなど、美しさをもった文字です。
それらをモチーフにした、美しい仕上がりの作品がたくさんあって、見てあきないですね。
マッカのカアバ神殿
女性たちが時間をかけて、丁寧に製作されたものです。
このマッカを描いた作品は、1.5m×1mの大きさで、製作期間2ヶ月、価格は8000ルピー(当時16000円)とのことでした。
ロックビルザに出展するブースでは、展示即売を行っています。
このブースでも素晴らしい作品が展示されていましたが、高価な作品はほとんど売れていなかったようです。
コメント
細かい作業ですね。
見事ですね。
これはもしかしたら、日本でいう「ビーズのれん」でしょうか。
はい、同じだと思います。>「ビーズのれん」
直径が2~3ミリの砂粒のようなビーズを使って製作されていてまぁ実に気の遠くなるような作業だろうと思います。
これよりも小さいA5サイズくらいのやつは車のフロントガラスに取り付けたりして飾られて居たりします。