ktc-johnny.com(トップページ) > パキスタンの障がい児・者支援 > マイルストーン訪問記(2004年11月)
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2004年11月21日(日) お客様の帰国
毎日、いろいろなスケジュールで大忙しだったお客様がパキスタンを離れることになりました。
私はこの日のバスでイスラマバードに戻る予定でしたが、ラホールで大きな行事があったということでターミナルはものすごい人出。
予約をしないでも大丈夫といつものように思っていたら今日中のバスはすべて満席と言われ、もう1晩マイルストーンの事務所に泊めていただくことになりました。
それで、運良くお客様のお見送りができることに。
夜11時50分のフライトのため、空港到着は夜の9時過ぎでしたが、メンバーを中心に30人近い人たちが見送りにやってきました。
もう、次から次へとおみやげをお客様に渡すメンバーたち。
松山さんが涙が止まらず泣けて泣けてしょうがなかったのはよく分かる気がします。
海老原さん・松山さんはこのまま帰国されるとのことですが、西尾さん・斎藤さん・岡田さんはバンコクで3日ほど同じように車いすの修理や現地NGOとの交流に臨まれるとのことでした。
みなさんのまたの来パをお待ちしています!
ある裕福な一家の家にお邪魔して
バリアフリーセミナーに参加していた方から招待され、土曜日の夕方に日本のお客様と一緒にお邪魔しました。
とても裕福な実業家さんですが、彼の長女(21歳)・長男(20歳)はいずれも筋疾患をもち電動車いすで生活をしています。
それだけでなく、3階建ての家の各フロアに簡単にアクセスできるように簡易式のリフトが設置されていたのには驚きました。
↑リフトが設置されている。
さらにすごいのは、トイレやバスタブ、洗面台が車いす・障害者対応になっていること。
そして、高額な人工呼吸器に酸素発生装置などが寝室に設置されていたことです。
↑酸素発生装置について説明しているところ
お父さんは”私たちが死んでも十分な生活ができるようにたくさんお金を残しておくんだ”と語っていました。日本の自立の考えとはかなり違う方向性の考え方ですが、ともかくも娘さんや息子さんが生命の安全を保障されているということは、良しとしなければならないのでしょうね。
ニーハムさんと海老原さんの再会
今回のお客様の訪問を心待ちにしていたひとりが マイルストーンメンバーのニーハムさんでした。
彼女も筋ジストロフィーの障害があり、いろいろな問題を抱えています。その彼女が同じ悩みや課題を共有できる友だち、海老原さんとの再会をとても心待ちにしていたのでした。
海老原さんが滞在していた間、毎日2人はいろいろと話している姿が見られました。ニーハムさんにとっても呼吸の問題は大きな課題になっています。
そうした困難を乗り越えるパワーを海老原さんとの再会でまたみなぎらせてきているようです。
なによりも、「また会えてうれしい」という表情が2人の写真からにじみでてきていませんか?
↑ほんとうに素敵な笑顔が印象的な1枚です。
2005年1月追記:
ブログ等でお知らせいたしましたが、2005年01月、ニーハムさんはご逝去されました。その直前の元気なときにこうしてかけがえのないお友達、海老原さんと再会できたことはニーハムさんにとってとても素晴らしいものであっただろうと思います。ニーハムさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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初版 2004年11月25日 最終更新日 2005年01月