مسالہ Masālā マサーラー(マサラ・調合香辛料)

初稿:2004年11月17日 更新:2018年5月19日(大幅加筆・写真追加・章立て)

マサーラー(マサラ)とは

パキスタン・インド料理に欠かせないもの。
それは何といっても”マサラ(香辛料・スパイス)”でしょう。

ウルドゥ語(ヒンディ語も発音同じ)では مسالہ Masālā マサーラーといいます。( مصالحہ とも綴ります)

ウルドゥオタク的に言うと(笑)、マサラは複数組み合わせて使いますね。ですので単数ではなく、複数形の مسالے, مصالحے masālē マサーレー という人もいます。
マサーラー:男性名詞
混合調味料(塩・玉ねぎ・にんにくなど)
薬味、調合した香辛料
セメント、石灰など混成接合材
物を合成する材料
(出典:ウルドゥー語辞典 加賀谷寛著 大学書林)

お店によって、お家によって、マサーラーの組み合わせは千差万別、それぞれのスタイルがあって奥が深いですね。

必見!インド・パキスタンのスパイス一覧(ウィキペディア)

ウィキペディアってすごいですね。
インドのスパイス一覧、パキスタンのスパイス一覧ってゆうページがあるんです!

インドのスパイス一覧(68種類)

List of Indian spices
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Indian_spices

各スパイスについて、写真入りで列記されているのがポイント高いです。英語での説明ですが、あ~こんなにもあるんかスパイスって!と改めて驚かされます。

パキスタンのスパイス一覧(75種類)

List of Pakistani spices
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Pakistani_spices

パキスタンの一覧には写真は入っていません。が、ウルドゥ表記がきっちり入っていることと、マサーラーには「薬味」という意味もあるので、パキスタン料理にはかかせない「薬味」のアチャール(ピクルス)、チャットニー(ヨーグルトソース)、玉ねぎなど素材そのものなども紹介しているところがいいです。そうそう、パキスタン料理でこれ必須やねん、てゆうのが網羅されているみたいな。

イスラマバードのバーザール(市場)でマサラを買ってみた(2004年11月)

ある金曜日の午後、パコーラーを作ろうかなぁ・・と思い立ち、イスラマバード市内のバーザール(市場)にでかけました。
買おうと思ったのは、材料の野菜、ベサン粉(豆粉)、それと、パコーラー用のマサーラー。

پکوڑا PAKORA パコーラー
http://ktc-johnny.com/pakola.html

当時、常設の市場の他に、週に日を決めて開かれるバーザール(市場)がありました。

火曜日 マンガル  : マンガル・バーザール
金曜日 ジュマ  : ジュマ・バーザール
日曜日 イトワール : イトワール・バーザール

こんな風に呼ばれていました。このスパイスを探しに行ったのは金曜日のジュマ・バーザールのことでした。

後年、再開発でほど近いところに移転しました。

イスラマバードのバーザール(市場)にて(2004年11月)

バーザールの中にはこうしたマサーラー屋さんが何軒も並んでいます。

スパイス(2004年11月)

スパイス:手前左は赤とうがらし、手前右はコリアンダー(2004年11月)

スパイス(2004年11月)

ダニヤー(パクチー)を乾燥させたもの(2004年11月)

おっちゃんに「パコーラー用のマサラを1パーオ(単位=250グラム)ちょうだい」と注文しました。すると・・・・

スパイス(2004年11月)

↑左手にもっている金属のすくい器で、パコーラーを作るのに必要なマサーラー(スパイス)をすくっていきます。
そして、右手あたりにあるビニール袋にバサーバサーと入れ、はかりで重さを量っていました。
・・・15秒後、

パコーラー用マサーラーのできあがり(2004年11月)

↑チョイスされたマサラのできあがり。

この後、パコーラー用のベサン粉(豆の粉)を1キロ買って帰ってきました。

左:ベサン粉(豆粉) 右:パコーラー用のマサーラー(2004年11月)

↑左がベサン粉(1キロ27ルピー(55円)、右がパコーラー用マサラ(250グラム30ルピー(60円))です。

この時調合してもらったパコーラー用マサラには、こんなスパイスが調製されていました。

赤唐辛子(粗挽き:60%)
コリアンダー(粒状:20%)
クミンシード(5%)
乾燥ザクロの種(5%)
乾燥パクチー(粗挽き:5%)
あと何か(5%)

コメント

  1. jamilaより:

    Johnny さんの撮られた写真はまさに、今現在のパキスタン・イスラマバードですね。NawazさんのHPで紹介して良いでしょうか??
    日本語が読めないパキスタン人だと、ここまで辿りつけないと思うのです。
    写真を見たら、「懐かしいなぁ」って思うかもしれないと思うのですが、いかがでしょうか??
    (PC 音痴ですから、許可して戴いても、出来るかどうかは怪しいですが。トホホ)

  2. johnny@ktc15-1より:

    リンクフリーですので、どうぞお気軽に。
    ちなみに、この投稿はおととい(15日)作成したものです。
    この「ブログ」ってのは未来の指定した時間にも投稿できるので便利です。はい。
    ちょうど昨日今日とマルダーン(ペシャーワルの近く)にお出かけしていました。
    美味しいご飯と素敵な景色を楽しんできました。
    明日からはラホールに行ってきます。
    いくつかの書き溜めた投稿は毎日ぼちぼちとアップしていきます。

  3. jamilaより:

    ありがとうございます。いい香りが漂ってくるようです。

  4. 渡邉保子より:

    こんにちは私はインドにはまっているものです。
    仕事は美容院ですがインドの薬草を使っていて今アーユルヴエーダを勉強しています。また仕事着にサリーを着ています。ハーブは喉から手が出るほど興味があります。もしよろしかったら協力してください。インドチェンナイには3度程いきました。
    http://www7.ocn.ne.jp/~juro/

  5. johnny@ktc15-1より:

    渡邉さま、はじめまして。
    パキスタンにいる私がどういうお手伝いができるかわかりませんが、http://www.ktc-johnny.com/f… (メールフォーム)まで詳細をお伝えいただければと思います。
    よろしくお願いします。 管理人

  6. ばっと しゃひーん いくばるより:

    皆様いろいろとご経験を教えて下さっているですね。本当におっしゃるとおりです。わたくしも昨年インドへ行ったことがあります。New Delhiと Mombayへ行ったです。一番印象に残ったのはインド物価はパキスタンよりちょっと高いという印象ですね。後はあまり違いないじゃないかなと思ったんですね。

  7. ktcjohnnyより:

    Dear Shaheen san
    Syukliya aap ka accha comment ka.
    ご投稿ありがとうございます。
    インドに行かれたんですね。
    2005年ごろは私もインドに行っていたのですが、そのころはインドの方が物価高いなぁと思っていました、パキスタンとくらべてみると。
    その後、パキスタンでも砂糖やら米やらいろいろ物価があがりましたね。
    そのせいか、だんだんインドとも物価が変わらなくなってきたようにも思います。