2004年秋 : マルダーン訪問記(4)

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※2009年09月27日:加筆・写真と動画追加&画質向上させました。

2004年11月16日(火曜日):快晴 20℃

ラヒムさんの村の散策(3)
遺跡めぐりからの帰り道、煙突からけむりの上る1軒の家に案内されました。
マルダーン一帯ではさとうきびの栽培が盛んで、マルダーン市街地には大きな製糖工場が稼動していて、出来上がった砂糖を運ぶための専用引込み線(鉄道)が引かれています。
案内された家では、さとうきびを搾って煮詰めたもの(ゴロと呼んでいます)を造っているところでした。

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さとうきびを搾る機械です。
さとうきびは機械で搾られて、パイプで屋内に送り込まれます。

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このように屋内に送られます。
室内では、やや底の浅い大鍋でで送り込まれたさとうきび汁を煮詰めているところでした。

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大きなへらでかき混ぜながら煮詰めます。

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とうもろこしの茎や葉を乾燥させて燃料に。

約1時間30分~2時間かけて水分を飛ばすと、結晶状の砂糖分が残ります。それを隣の大きなプレートに移して適当な大きさに成形します。それが「ゴロ」とよばれるものです。

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ピントがぼけて見づらくてすみません。

さとうきび汁から水分を飛ばしただけの素朴な一品でしたが、口にほおばると黒砂糖のような風味でありながらしつこい甘さではなくとても食べやすいものでした。(疲労回復にとても効果があると話していました)
この地方では、さとうきび汁を冷やして飲むこともあるそうで、それも後でラヒムさんの家で飲ませてもらいました。生臭さがまったくなくあっさりとした飲み口でとても美味しいものでした。
(イスラマバードでレモンや香辛料を混ぜて飲むのとは全然違っていた。)

さらに夕闇せまる家路を急いでいると、用水路の上に建てられた水車小屋にも案内されました。

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コンクリート製のしっかりした用水路の上に建てられた水車小屋です。北西辺境州(N.W.F.P)政府の農業支援計画で作られたとのことです。
小屋の直下は落差3~4mの滝状態になっており、これを利用して水車を回し、小麦やとうもろこしの粉を挽いているとのことでした。

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水が轟々と音を立てて流れていました。
かなりの落差があってそれを動力にした粉ひきをしていました。

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小麦を挽く大きな石臼を見せてもらった。

さらに歩いていると、ミツバチの巣箱群を見つけました。

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もう、巣はなかったように記憶しています。ミツバチもほとんどいなかったような。
そして、日も暮れた夕方7時前にラヒムさん宅に帰宅。

夕食はカジュール(なつめやし)入りご飯やチキンカレー、ほうれん草カレーに採れたての大根サラダなどなど地元で採れた素材を使った料理を食べさせていただきました。
いつも食べなれている香辛料たっぷりのパンジャーブ地方の料理とはちょっと違う、アフガニスタン風の香辛料控えめの料理はとても美味しいものでした。特にとれたての大根はエグミもなくただレモンを搾ってかけただけなのにとっても美味しかったのが印象的です。
食事後は、ラヒムさんとこの7人(!)のお子さんと折り紙をしたり歌を歌ったり、オカリナを吹いたりして夜遅くまで楽しく過ごさせてもらいました。

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隣近所の子どもたちがこうやって集まってきていて、テレビを見たり寝ころんだり、遊んだりおしゃべりをしたりしていました。
そして就寝。・・・・朝10時過ぎにこちらに到着し、昼食とちょっとした休憩をした以外はあちらこちらへと歩き回り&トラックで巡り、とってもクタクタになっていましたから、朝までぐっすりと眠ることができました。

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初版 2004年11月25日 最終更新日 2009年09月27日