JOCV : 青年海外協力隊

初稿:2003年3月30日 更新:2018年5月31日(活動報告書閲覧のおすすめ追加)

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青年海外協力隊?

1965年に発足し、現在は国際協力機構(JICA:ジャイカ)が実施する海外ボランティア派遣制度です。
20歳~39歳:青年海外協力隊(JOCV : Japan Overseas Cooperation Volunteers)
40歳~69歳:シニア海外ボランティア
となっており、原則2年派遣制度です。このほかに1か月~の短期ボランティア制度があります。
現在は、JICAボランティアと総称されるなかのカテゴリーのひとつです。
(青年海外協力隊、シニア海外ボランティア、日系社会青年ボランティア、日系社会・シニアボランティア)

Youtube | 【50周年】バトンをつなぐリレー


日本語音声・英語字幕
青年海外協力隊発足50周年の2015年に制作。活動された方たちのストーリーやインタビューがいくつか紹介されています。

知りたいこと分かります:JICAボランティア公式ページ

JICAボランティア
https://www.jica.go.jp/volunteer/

協力隊のことを知りたい、と尋ねられた時、以前は募集説明会をおすすめしていましたが、制度の詳細、隊員の体験談、活動レポートほか充実したコンテンツが↑ページで用意されています。

よくある質問まとめ
https://www.jica.go.jp/volunteer/faq/

応募・訓練・派遣・帰国後までのことに関しカバーされています。この一覧を追うことでも協力隊のイメージを掴むことができるかと思います。

紙ベースの募集要項・特集冊子

大阪国際交流センターにて(2018年)

各地のJICAのセンター、国際交流センターなどに行くと、募集時期に紙ベースの資料が置いてあると思います。
募集要項のほか、派遣中の隊員、帰国後のOVにインタビューした記事を特集した「クロスロード(協力隊情報誌)」なども置いてあるかもしれません。

サクッと知りたいときはここ : ウィキペディア

Wikipedia(JP) | 青年海外協力隊
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B9%B4%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%9A%8A

ウィキペディアでは、1ページであらましを知ることができます。
ざっと知りたいときは、こちらがおすすめです。

リアルな協力隊活動を知る「活動報告書」

協力隊員は、
訓練中: 1回(活動はまだなので、要請の内容と抱負などを書く。ゼロ号と呼ばれている)
派遣中: 5回(1号~5号)
の報告書の提出が義務付けられています。

報告書には、計画した活動について成功、失敗の分析、活動上の悩み、人によれば協力隊事業の在り方(批判含め)の提言まで、ストレートに綴られています。

ブログやSNSで発信していない方たちの活動の様子が分かる
ブログやSNSの内容から受ける印象とは違った、よりリアルな活動の様子がつかめる
応募したい職種、行きたい国の実際の生活を年代・地域を総攬する広い母数から検索しイメージを掴むことができる

など、活用できる利点は多いと思います。

派遣中提出する活動報告書について、公開されています。

よくある質問 | JICAボランティア(2018年5月閲覧)
https://www.jica.go.jp/volunteer/outline/qa/

2018年5月現在、東京・JICA市ヶ谷ビル内のJICA図書館で、専用端末での閲覧(無料)、コピー(A4・10円)の利用のみとなっています(以前は複写郵送サービスがあったが現在はなし)。

JICA図書館へのアクセスが難しい場合、活動報告書を公開されている隊員、OVの方がいますのでご参考になさってみてください。
Google検索結果 | 青年海外協力隊 活動報告書
https://www.google.co.jp/search?q=%E9%9D%92%E5%B9%B4%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%9A%8A+%E6%B4%BB%E5%8B%95%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8

関連リンク


ボランティアスピリット | 伴正一
http://www.yorozubp.com/shoichi/v-spirit/index.html
Kindle unlimited
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88-%E4%BC%B4-%E6%AD%A3%E4%B8%80-ebook/dp/B013F0KMAE

伴正一さん(1924年-2001年)は、協力隊事務局長をされた方です。
その著作は「協力隊三部作」の一つとされ、訓練所や在外事務所などに置かれています。
いまは、こうした書籍の紹介もあまりされないかもです。
が、「ボランティアって?」ということを考え始めたとしたら、示唆をもらえる一書です。

ニカラグアの青年海外協力隊(迷走する薬剤師)
http://www.geocities.jp/j_diario/
私と同期のニカラグア派遣だったj_diarioさんのホームページです。
このコーナーではj_diarioさんの”協力隊試験対策指南”が綴られています。非常に詳しく参考になります。
特に「合格したいけれど、任地の希望を言ってもいいんだろうか・・・」と考えている方に参考となる経験談が綴られていますよ。

青年海外協力隊隊歌「若い力の歌」
https://ktc-johnny.com/usefulitemindex.html#i-3
昭和の高度経済成長の時代、まだ見果てぬ世界が広がって・・というような雰囲気の歌です。
古いんです。でも、口ずさんでしまうんです。

わたしの協力隊応募ストーリー

私の応募当時(2002年)と現在2018年では内容が大きく異なります。
わたしの経験したことをお話(応募・訓練・派遣など)するとき、今と制度の違いがあったことをご理解して読んでいただければと思います。

私が参加した当時(2003年)現在(2018年)
試験1次試験:各地会場で筆記試験
2次試験:東京で面接・健康診断
1次試験:すべて書類審査(日本語教師はWeb試験有)
2次試験:東京・地方数会場で面接(実技試験)、健康診断
派遣隊次1次隊~3次隊+特次隊1次隊~4次隊
訓練日数79日70日
訓練内容語学訓練・講話
野外活動訓練・所外活動訓練
語学訓練・講話・所外活動訓練など
シニア海外ボランティア・協力隊の合同訓練

わたしが協力隊に出願するまで

1998年夏、私は勤めていた中学校を退職して、牧場で働いていました。
働きながらこれからどうしようか考える中で、協力隊に応募しようと思いました。

当時はネットで情報を探すのは難しい時代。
ですので、電話で問い合わせるなどして募集要項を手に入れました。

今ですと、どういう仕事があるか、簡単に探すことができます。
JICAボランティア | 仕事をさがす(20歳~39歳の方)
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/job_info/

↑は、かつてウェブで公開されていた「養護(現在は障害児・者支援)」の要請のひとつです。
派遣希望隊次ですが、21/1は平成21年度1次隊(春訓練:夏派遣)、21/2なら21年度2次隊・・・ということです。

私の場合、支援学級や養護学校での勤務経験があったので、この「養護」でなら応募できるかな、と考えました。
当時は、↑のように養護学校教諭免許が必要な要請が多かったのですが、当時のわたしは持っていませんでした。

それでは、養護学校の教員免許を取るにはどうしたらいいだろう、と、本屋で探していて見つけたのがこの本でした。

ライセンス・ライブラリー45
なりたい!!養護学校教諭(DAI-X出版)

これを参考にして、
教育大学にある特別専攻科(1年課程で養護学校免許が取得できる)に入り、取得しました。
取得後、養護学校2校で経験を積み、そろそろいいかなと思った2002年、春募集に応募しました。

応募~合格まで(2002年春募集)

2018年現在、応募は原則ウェブからとなっています。
JICAボランティア | 募集要項・応募方法
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/require/
応募・選考プロセス
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/process/

2002年4月下旬: 募集説明会に参加。出願書類をもらう。→ 記入・投函。
2002年6月上旬: 地元会場で1次試験(筆記:職種の問題、語学、クレペリン検査)。
2002年7月初旬: 1次試験合格の通知・2次試験の日程通知が来る。
2002年7月下旬: 東京で2次試験

2次試験
200人ほどの受験者が講堂に集められ、職種ごとに固まってテーブルにつきました。現職参加の先生もいて、待機中話をしていました。

技術面接:15分くらい:おもに「作業学習」について自分の考えを聞かれる。
一般面接:15分くらい:協力隊志望の動機などを聞かれる。
他に、健康診断など。

2002年8月中旬: 2次試験合格の通知
合格通知、要請内容の写し、参加同意書、辞退届が入っていました。

参加同意書、辞退届のどちらかを、期日(2002年8月下旬)までに返送せよとのこと。
私は実家の両親に合格したことを伝え、参加同意書に自署して返送しました。
2次試験で席が隣だった先生(女性)も合格しました。彼女は連日家族会議を開いてそれでやっとOKをもらえたとのこと。自分の思っていた国・地域・要請先ではなかった・・・・・。そういう話はよく聞きました。

また、自分は行きたいけれど、その国が日本では大変危険な国だと思われていて、家族や知人から猛反対されるということもあるかと。
決断に迷うときは参加時期をずらしてもらうということも含めて、協力隊担当者にご相談してください。

訓練所入所前準備

2018年現在、合格者向けに以下のように準備について案内されています。

JICAボランティア | 合格者の方へ
https://www.jica.go.jp/volunteer/qualifier/

私(平成15年1次隊)の場合は、
2002年7月下旬: 2次試験
2002年8月中旬: 合格通知
2002年8月下旬: 参加同意書の返送
2002年9月ごろ~2003年3月: 訓練所から案内・資料などが届く
2003年4月中旬: 訓練所に入所 という流れでした。

・語学については心配だという方多いと思います。
要請内容に応じて求められる語学レベルは異なるので、一概には言えませんが、わたしの経験から言いますと、「大丈夫、なんとかなる」と思います。
私が派遣されたパキスタン(2009年から派遣中止)では、現地語のウルドゥ語が活動上の言葉でした。アジア言語が訓練言語になっている場合、初歩の初歩から学ぶ人が大半であること、語学訓練が2か月余りの短期間であることから、習得できる内容は限られます。派遣されてから、徐々に習得していく場合が多いでしょう。
・多くの協力隊の要請では、高度な技能よりも、日本の勤勉性などを加味した基礎基本的な技術の伝達や工夫を重視した活動が求められます。現地の人が継続して実践できることを繰り返し伝えていく、ということです。
ですので、多くの場合、日常の活動では同じような言葉・専門用語を繰り返し使う場面が多いので、じきに覚えて活動をこなすことができる、というのが私の印象です。
・高度な語学レベルがあると、それはもちろんすばらしいです。現地の人とのコミュニケーション、その国の風土、文化について深く知るためのツールになりますから。派遣されてから学べる時間は十分あります。現地に行ってからでも大丈夫、と(偉そうな物言いになってましたらすみません)。