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読みづらいレイアウトになっているかと思いますが、ご了承ください。
いろいろ思い出すままに
2004年3月31日(水) はれ (パン)(シャーミーバルガル)(スパゲティ)
半月ぶりの日記更新です。 学校の方は、昨日(30日)に通知票を生徒に渡して、今日から4月11日(日)まで春休みになりました。
この期間は
4月1日~3日 ラホールのマイルストーン(NGO)の見学・話し合い
4月4日~10日 ギルギット・フンザ地方の旅行&NGOの視察を予定しています。
遠出が重なるので、できるだけ出費を抑えようといろいろ調べていました。
その時にお世話になったのが、 PTDC (Pakistan Tourism
Development Corporation パキスタン観光開発公団)です。
イスラマバードでは、スーパルマーケット(F6)の中にあります。
タイヤッブ(Tayyab)さんというとても親切な職員さんが、 ギルギット・フンザ地方へ行くにはどうしたらよいかいろいろ教えてくださいました。
バスの時間も調べてくださったりと大助かりでした。
JICA事務所に国内旅行をするときの申請書も無事書くことができました。あーよかった。
昨日(30日)ですがイスラマバードで活動するSTEP(ステップ)という障害者団体のNGOの方々とお会いしていました。
↓の日記でMilestone(マイルストーン)のことはご紹介しましたが、 イスラマバードでも活発に活動している団体があります。
STEPは、アティフ(Atif)さんを中心に約20人の障害者メンバー(肢体不自由の方が中心)と 10人ほどのヘルパーさんで構成されています。
今日は、イスラマバードの街中が車椅子で移動する人々にとってどれだけ不便かを訴えるために、
TV局(GeoTV ジオテレビ)のインタビューを受けるのだそうです。
←まず撮影。
場所はメロディマーケットの中でしたが、はじめに簡単な打ち合わせをしたあと、 メンバーがマーケットの中を移動する様子をカメラ撮りしました。
そして、場所を移してインタビュー開始です。
←真剣に訴えるメンバーたち
これまでにも国営テレビなどに多く出演して、訴えてきたのだそうです。 みなさんとても気さくで素敵な方たちばかりです。
インタビューが終わり、メンバーの一人Muhammad(ムハンマド)さんとご一緒したのですが、
彼は肢体不自由者用に改造された車を上手に運転されていました。
←手だけで運転できるように改造された車
こうした改造車を見るのは、パキスタンでは2台目です。
日本では当たり前になっているこうした車の普及がどれだけ進んでいるのかも知りたいと思います。
クリケット パキスタンVSインド
2004年3月16日(火) はれ
実は今週は試験週間です。
ついこの前やったというのに、年度末だからということで試験が行われています。 試験内容は前回と全く同じ。
こちら(1月下旬の日記)をご覧下さい。
月曜日は、試験が終わった後も14:00まで活動していました。
でも、今日は突然11:00で活動が終了。・・・いや~なんだかな~って思っていたら、あ、そうだ! 思い出しました。
今日はラーワルピンディでパキスタン対インドの試合(クリケット)があるんです。
アジズ先生(溶接クラスの先生)なんかは、帰り際、「応援に使うから」といってうちのクラスに貼っていたちぎり絵の
パキスタン国旗を持って行っちゃいました(笑)。
なるほど、街中のテレビのあるところには人が集まってテレビ中継を見ています。
クリケットのルールはわかんないけど、やっぱりパキスタンを応援したくなりますね。
インドのサポーターの人って来てるんだべか?(←北海道弁(笑))
マイルストーン
2004年3月14日(日) はれ
この土曜日・日曜日の2日間、ラホールに行ってきました。
今回の目的は、ラホールで活動している「マイルストーン」というNGOが開く会議に参加するためです。
「マイルストーン」はかねてから注目していた団体です。
というのも、ダスキンが資金援助をして実施されているアジアの障害者を日本に呼んでリーダー研修させるプロジェクト
にパキスタンからはすべてマイルストーンのメンバーが選ばれていたから。
このHPを通して障害児・者支援に携わる方とメールで交流させていただいています。
その方々から情報をいただき、今回参加させていただくことができました。
13日(土曜日)
14:00イスラマ発のバスでラホールへ。
18:30ラホール着後、 N雲さんたちラホール隊員のみなさんの案内で会食会場へ。
パキスタン・日本の障害者団体の方と食事をしながら意見交換しました。
14日(日曜日)
09:00すぎから13:00ごろまで、ラホール市内にあるマイルストーンの事務所で意見交換会が行われました。
↑時間の経つのも忘れた真剣な意見交換でした。
この意見交換で明らかになったのはパキスタンと日本の意識の違いでした。
1)「自立」のとらえかた
日本で障害者の自立というと、一人暮らしをしたり、経済的な自立をすることを志向します。
しかし、パキスタンでは家族と一緒に暮らすということが当たり前のスタイルなので、一人暮らしをするということが
考えられないです。家族と一緒に暮らしていく中でどういう”自立”のスタイルがあるのか・・・まだイメージがつかめない ところです。
2)「障害観」のちがい
日本では、ADL(身辺自立能力)よりも、QOL(クオリティオブライフ=生活の質)を重視する時代になってきている。
障害を受け入れていって、より楽な方法で障害による問題をクリアしより豊かな生活を獲得しようという考えが主流。 ・・・電動車椅子でより行動範囲を拡げるなど。
パキスタンでは障害を克服する・障害は訓練によって治るという考えが一般的・・・訓練によって自力でできることを 増やすADLの獲得を重視している。
マイルストーンの中心メンバーのシャフィークさんが言っていたことですが、そうした日本では当たり前の発想も、
日本に行って学ばなければ分からなかっただろうということでした。
パキスタンでの障害児・者支援が一層充実したものになるためにはそうした障害者観の是正と合意形成が欠かせません。
その意味ではパキスタンの障害者が自ら団体を立ち上げて活動しているということはとても大きな力になることでしょう。
その彼らの力になれることはないか、思案しているところです。 すんません。難しい話になってしまって。
あああ!こんなところで・・・・
2004年3月10日(水) はれ (何も食べず)(チャーワル)(シークカバブ&ダール&ローティ)
前回の日記が1日付でしたから、9日ぶりということになります。
世界2500万のファンのみなさま(←誇大妄想(笑))おひさしゅうございました。
「どうしたの?何かあったの?」と心配して下さる方々がいらっしゃったので恐縮しています。元気ですよ~。
さて、日中はしっかり汗ばんできました>イスラマバード 確実に30℃近くまであがってきていると思います。
2月の初めにはいらなかった扇風機を最近ではときどき回すようになりました>教室で
4月になったらクーラーもつけるんだべか?(←北海道弁)
ここしばらくの様子を写真で紹介します。
<朝のトレーニング>
←毎朝やってます。
2月の終わり頃から、朝礼が終わった後そのまま広場で運動をするようになりました。
まず大きく輪になって体操をします。アンジュム先生が輪の真ん中で見本を見せながら それにあわせて体操をしています。
その後は、かけっこをしたり、リレーをしたり、砲丸投げをしたり(!)といろいろなことをしています。
※パキスタンでも全国規模のパラリンピック(障害者のためのオリンピック)が開かれるそうで、 その練習の意味合いが強いようです。
<アグロセラピー(園芸作業)>
↑制作日数1日!やればできるじゃん。
広場の一角に畑をつくり、花や野菜を育てています。市場からもらってきた木箱の木ぎれにペンキを塗り、看板をつくりました。
アグロセラピー(園芸作業)・Art&Craft(Ⅰ)(クラス名)という看板はちっちゃこいですがちょっぴり誇らしげに畑を見守っています。
<PaperArts(紙工作)>
↑ラッカーで光沢を出すときれいな感じ。
2月21日の日記でちぎり絵の作業を紹介しました。 のりが十分乾燥させた後は、へりの部分にラッカーを塗って光沢を出しました。
そして、その後プリントしたA4サイズの地図を貼って完成しました。
これをバザーの時に売ってみようかと考えています。
1枚10ルピー(20円)くらいかなぁ。 うまくいけば、地図のほかにカレンダーなどもつくれそうですね。
<あああ!こんなところで・・・・>
今日は用事があってG9(ジーナイン)にあるカラチカンパニー(市場の名前)に行きました。(イスラマバードの地図参照)
ここには諸都市へ出る高速バスのターミナルがあります。
で、なにげに歩いていると・・・・
おや、どこかでみたような・・・・・
道央(どうおう=北海道の中央部。札幌~旭川のあたり)にお住まいの方ならピンときませんか?そう・・・・
北海道中央バス(普通は”中央バス”と呼んでますね)じゃあ~りませんか!いや~なつかしい。 パキスタンに来て会えるとは思ってもみませんでした。
このバスの正面には DEWAN EXPRESS (デーワンエクスプレス)と書かれていますが、 今はラホール~イスラマバード路線で活躍中のようです。
この他に奈良交通のバスも見かけましたよん。
500日
2004年3月1日(月) はれ
1週間ぶりの日記になりました。
水曜日あたりまでは元気に過ごしていたのですが、疲れがたまったのでしょう、木曜日あたりから体調を崩してしまい寝込んでいました。
今年初ダウンです(悲)。
モルディブのゆきちゃん(15-1:幼稚園教諭)が昨日おともだちや自身のHPでこうカキコしていました。
”本日で、任期終了まで残り500日。キリがいいので、なんだか書きたくなってしまいました。”
ハッとさせられました。ゆきちゃん方のモルディブ隊は、パキスタン隊の前日出発だから・・・・ 計算してみました。
私の活動期間は2005年7月14日まで(この日に帰国することになると思います)。 今日3月1日~帰国前日の7月13日までちょうど500日です。
すでに730日中230日・・ざっと3分の1が終わったことになります。
早い!
そう感じてしまいました。HPにアップしているとおり、養護隊員としての仕事はまだまだ十分できていません。
自分で「忙しい、忙しい」と思わせつつ何もかも手に十分なじまないまま時が過ぎてしまったように思います。
やっとこのごろ活動の的(まと)が見えてきたっていう感じです。
今日、明日はイスラーム(シーア派)の人々の大切な行事である「Ashra」が行われます。
「Ashra」とは・・・
イスラム教シーア派第3代イマム・フセインの殉教日である。イマム・フセインはイラクのカルバラで一族、従者らとともに、反対派(イスラム教スンニ派)によって虐殺された。シーア派最大の悲しみの日である。
信者達は、自らの身体を叩いて、フセインの死を悼む。(JICA事務所からのメールを引用)
この日はイスラマバード・ラーワルピンディはじめ各地でシーア派の人々が夜まで行進を続けるそうです。
学校は休業で店も閉まり、JICA事務所からはひとごみに近づかないよう指示が出されています。
この2日は家で休みつつ今まで目を通していなかった資料に手をつけたいと思います。
初版&最終更新日 2004年03月