初稿:2009年1月12日 更新:2018年5月16日(加筆・写真追加)
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チャプリ?チャッパル?カバーブ?
この項、初稿時からながらく چپل کباب chappal kabāb チャッパル・カバーブ とご紹介してきました。
このカバーブの由来は、
サンダル=チャッパルの形状=「チャッパル・カバーブ」と呼ばれる由来だけではない、とウィキペディアに書かれています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%96
「パシュトー語で「平坦」を意味する chaprikh からの派生とする説(軽く、平たい円盤状の外見を想起させる)、サンダルを示す言葉であるチャッパル(英語版)(chappal)に由来するとする説がある(サイズ、形状が靴底の前部と類似する)。
たしかに、パキスタンで見かける看板や、売られているスパイスミックスでは、
چپلی کباب Chapli Kabab チャプリ・カバーブと書かれていることが多いんですね。
チャッパル・カバーブでもチャプリ・カバーブ、どちらも通じますが、この項の見出しはチャプリ・カバーブ(チャッパル・カバーブ)に直します。
چپلی کباب チャプリ・カバーブ(チャッパル カバーブ)は大きい!
パシュトゥン由来の食べ物だけに、ペシャーワルやアボタバードなどのハイバル・パフトゥンハー州、ギルギット、フンザなどのギルギット・バルティスタン州(ノーザンエリア)に旅行するとよく食べていました。
今ではパキスタン全土で見ることができるかと思います。
日本のハンバーグとのちがい、それは・・・・香辛料(マサラ)入りなこと。
味付けに地域差がありますが、しょっぱめ&スパイシーなカバーブが多かった。
カバーブ単品で食べると、くどく感じることがありましたがごはんやナン、ローティなどと食べると美味しいんだな、これが(笑)。
作り方を写真と動画でご紹介
↑お店によって大きさや形に違いがありますが、
こういう日本では見かけない大きな鉄板鍋を使ってカバーブは調理されています。
このお店では、カバーブにスライスしたトマトを載せていました。
調理しているおじさんの左となりにあるカンには香辛料ミックスや塩が入っています。
よく見ると、カバーブは焼いていると言うよりも揚げている感じですね。
この鉄板鍋はやや傾いていて、油が片方に貯まるようになっています。
その油を熱して調理するのですが、そのようすはこの後ご紹介します。
ひき肉
↑カバーブ用の挽肉、それにマサラと混ぜ合わせた挽肉。
牛挽肉を使うのが一般的です。羊もあったかなぁ。
お酒を「これは薬だ!」といってこっそり飲むことがあるイスラーム教徒はいましたが、豚肉は絶対に食べません。これはすごい厳格。
日本に来ているパキスタン人が苦労するのは、豚など御法度な材料が食品に使われていないかに神経を使うこと。
ですんで、こうしたカバーブに豚は絶対使われていません。パキスタンでは。
↑の写真を撮影したのは冬。2月くらいだったかな。
ですから肉も鮮度が良さそうに見えるのですが、酷暑の挽肉には要注意。
多少腐っていても、マサラで分からなくなってしまうから、気づかずお腹を壊してしまうことがあるのです。
挽肉系の料理をかの地@酷暑期に食べるのは注意してくださいね。
ひき肉を揚げるようにして焼く
いよいよ、挽肉を焼く(揚げる)ところです。
↑まず、マサラを混ぜた挽肉を取り分けてこね、成形します。
↑それを鍋肌にあてて、熱した油の中に滑らせていく。
↑じゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。。。。。
あ~、これも思い出すだけでよだれが出てきます(笑)。
ではこの流れを↓の動画でどうぞ。(18秒)
ものの1分2分でカラリと揚がってできあがりです。
美味しいカバーブは、外がカリッと中はジューシー。
できあがり。ナーンと一緒に召し上がれ!
こうやって、カバーブをナンに載せて食べると美味しいです。
動画(カバーブをナンに載せているところ:4秒)
カバーブを紹介しているブログ
チャッパル カバーブをとっても美味しく紹介されているブログ
ぜひごらんになってみてください!
ワジッドのパキスタン便り:夜食(2008年11月20日)
http://wajidali.exblog.jp/10172499/
オバハンからの気まぐれブログ:シィーク・カバーブ&チャプリ・カバーブ(2007年8月13日)
http://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_obahan/17010018.html