初稿:2005年6月5日 更新:2018年5月19日(写真追加・章立て)
ウルドゥ語で市場(いちば)のことを بازار bāzār バーザールといいます。
ペルシャ語由来の言葉です。バザールと同じ。
インドを支配したペルシャ系王朝の影響で、数多くのペルシャ語がウルドゥ語に流入しています。
では、パキスタンの市場・夏・野菜編をご紹介します。
بازار bāzār バーザール(バザール:パキスタンの市場・夏・果物編)
http://ktc-johnny.com/bazar2.html
目次 | Table of Contents
夏の野菜(イスラマバード:2005年6月)
イスラマバードにもようやく本格的な暑さがやってきました。
暑い夏は生活するにはなかなか大変ではありますが、夏ならではの味覚もいっぱいです。
金曜日(ジュマ)にバザール(市場:ジュマ・バザール)に行ったとき、旬の野菜や果物を撮ってきました。
6月、40度を超え始める当時のイスラマバードですが、湿度は高くない(50%以下)ので日陰は割りにしのぎやすい感じでした。野菜売り場のおっちゃんも、まだ夏バテではなさそうでしたね。
トマト
パキスタン料理には欠かせないトマト。
日本の”桃太郎”とはちがいやや細長い形をしています。
基本、カレー用に加熱しちゃいますが、完熟のトマトは、生食も美味しかったです。
ゴーヤ
↑意外に思われるかも知れませんが、イスラマバードのバザールではこのように新鮮なゴーヤがたくさん売られています。
味は日本で食べるゴーヤと同じ、美味い~苦い~(笑)。
パキスタンの人は、カレーにしてたと思いますが、私達隊員はチャンプルーとかにして食べていたなぁ。
きゅうり
↑夏の味覚のひとつ、きゅうりです。
こちらのきゅうりは日本のものよりも太めのサイズです。
街中ではきゅうりの皮をむいてマサラ入りの塩をつけて売る屋台もあります。おいしいですよ。
オクラ
↑オクラはパキスタンでもメジャーな野菜。
カレーにするととっても美味しいです。6月になると、そろそろ出回るかな、カレーにできるな、という感じで待っていました。
パクチー
↑パクチー(コリアンダー)もパキスタン料理には欠かせない素材です。
最後の風味づけに刻んだものをパラパラってのっけます。
香草嫌いなだった私、はじめは苦手でしたが、パキスタンで生活しているうち、すっかり慣れていました。
大根
大根もパキスタン料理にかかせません。
カレーの具としても使われます。これ、美味しいんですよねぇ。
それと、サラダ。見ての通り、パキスタンの大根は太くないです。それを輪切りにして、生でボリボリ食べる。サラダとして欠かせない野菜です。
酷暑期の夏でもこうやって目にして買うことができたのは、イスラマバードという消費地ゆえだったのかな。
その他夏の野菜
レタスも売ってました。
しかも酷暑期にも関わらず。
これは外国人向けに作っていたんだと思います。
パキスタン人にはマイナーな野菜だったかと。
このお野菜、サニーレタスとかでしたっけ。
レタスよりは、知られていたかなぁ。
ネギも売られていました。
奥に見えるのはレモン。丸くて小さい形が特徴です。
このレモンは、万能。サラダにもかけるし、ハリームのような相性のいいカレーにもかけるし、さとうきびジュースには欠かせなかったし。
家にレモンの木(それとマンゴーの木なんかも)を植えているお家よく見かけました。
むきニンニク。
ニンニクもパキスタン料理に欠かせないアイテム。
普通のニンニクだけでなく、こうしたむいたものもよく売られていました。
サモサの皮
バザールに行くとよく見かけたのがこれ。
揚げ物スナックの定番のサモサやロールを作る時の皮、です。
これを餃子の皮的に流用して作ったことあったなぁ。