Lahore : ラホール訪問記 2

2005年4月29日(金曜日)
朝は近くのお店でプーリー+チャネ(豆カレー)の典型的なラホール式朝食を。
その後、近くの墓所に眠るニーハムさんのところにご挨拶に行きました。

入り口のお店で花とお線香を買い、お墓にお供えをしてしばらくの間ご冥福をお祈りしていました。こちらではお花は花びんに挿すのではなく墓所の土盛りを覆うように敷く感じです。花のじゅうたんが彼女を包むかのようでした。

事務所にもどってしばらくすると、事務所の管理をしているカムランさんが到着。で、カムランさんにラホールにある障害児のための学校の訪問アポをとっていただきました。
日常会話ならそれほど困らなくなったウルドゥ語ですが、電話の応対は聞き取りにくいこともあってまだまだ難しいです。でラホールはパンジャービー語が幅を利かせているので間違いの内容カムランさんにお話していただいた次第。

明日(30日土曜日)に訪問させていただくアポが取れたので今日はマイルストーン事務所でゆっくり過ごすことにしました。
9時過ぎからメンバーの方が集まってきます。
前回はニーハムさんご逝去の直後で事務所は重苦しい雰囲気が流れていましたが、今回お邪魔したときは以前よりもいっそうパワーアップしたかのように多数のメンバーが事務所においでになっていました。
今日は金曜日。イスラームの国では休日になっているところの多い週の中でも重要な日です。パキスタンではお昼までの半ドンの日でほかの日よりも出勤・登校する人が少ないことが多いです。
でもこの日の事務所には30人以上のメンバーがやってきていて、あちらこちらで打ち合わせを盛んに行っていました。

にぎやかな事務所内

現在、メンバーの送迎に事務所所有の車が大活躍しています。
スズキの軽ワンボックス車ですが、運転席は足に障害のある方でも運転ができるようにクラッチなどを手で操作できるよう改造してありました。

スロープを取り付けている様子

車いすが載った状態です。

また手製のスロープもこしらえて、後部荷台部分に車いすが1台人が乗ったまま収納できるようになっていました。
現在行き帰りともに2回ずつ運行していて、15人~20人近くの人が利用しているとのことでした。
こうしたメンバーの送迎サービスも独自の車で行うなどマイルストーンの活動は来るたびにダイナミックになっていてびっくりします。

現在、パキスタン政府から15人の障害者介助のためにお金が毎月補助される方向で話が進んでおり、そのために彼らが運営する「ライフ自立生活センター」の運営規約を煮詰めているところです。
彼らはその補助が特に重度障害者の方が受けられるよう政府にも働きかけて行きたいと考えています。というのも、そうした規定がないと介助を特に必要としない軽度障害者が(重度障害者よりも自己主張を強く出来やすいアドバンテージがあるので)補助の大半を受け取ってしまうのではないかと心配しているからです。
これまで障害者支援政策が貧弱だったパキスタン政府が一民間NGOにこうした補助を行うこともびっくりですが、それにおもねらないマイルストーンの人たちのしっかりした考えにも改めて感銘を受けていました。
この日は夕方7時前まで誰か彼かメンバーが事務所で活動していました。

コメント

  1. harukoより:

    日本よりもずっと厳しい状況の中で、志を高く持ち続けるマイルストーンの人たち。
    強いですね。
    気持ちがきれいですね。

  2. johnny@ktc15-1より:

    はい、そこが私が彼らに惚れ込む理由のひとつです。>気持ちがきれい
    で、彼らの目線に合わせてこれからも応援を続けて行きたいと思っているところです。
    ちょっと忙しくお返事が遅くなりました。すみません。