うちのクラスの生徒です(2) – ラミーズ君 –

初稿:2004年10月8日 更新:2018年5月27日(写真チェック、文章手直し)

先生たちからのごほうびのメダルをかけて(2004年10月撮影)

先生たちからのごほうびのメダルをかけて(2004年10月撮影)

ラミーズ君は昨年の終わりごろから、うちのセンターに通うようになった生徒です。

身長は180cm近くありかなり大柄です。
くちびるを閉じることができないために、よだれが流れてしまいます。そのため、↑の写真でははずしていますが、よだれかけをいつも首にかけています。

私たちの話は理解できるのですが、発話することができないので、手振りや「あーあー」といった発声をして自分の考えをつたえようとしています。

センターに通うようになってから、そう、夏休み前までは自分でできる作業は少なかったように思います。
それが、夏休み明けからはまじめに課題に取り組む姿がよく見られるようになりました。

なかでもびっくりしたのは、毛糸を使って敷物をつくる課題。

十字に編んだ毛糸の交差する部分をしばる作業。

十字に編んだ毛糸の交差する部分をしばる作業。

彼は手先のコントロールも難しい子ですが、時間をかけてでも自力で取り組んでいました。
夏休み前には見られなかった積極性に驚いています。

パキスタンの子どもたちも人から誉めてもらうのはとっても大好き。
そこで、夏休み明けからはそうしたがんばっている子どもにメダルをあげて、その写真を教室に飾るようにしています。

メダルはプラスチック製で1個10ルピー(20円)の安いやつなんですが、子どもたちはとってもよろこんでいます。

生徒の数が多く、1人に関わる時間が十分でない分、よく見て・ほめて・全体の場を盛り上げるようにしています。
ラミーズ君、これからの伸びが楽しみですねぇ。

コメント

  1. jamilaより:

    大人も子どもも褒めてもらえると嬉しいですよね。知的障害があると子どもの部分を多く残しているでしょうし、障害があるゆえに褒めてもらうことが少なかったかもしれないですね。たくさんたくさん、褒めてあげたいですね。日本の知的障害の有る人達の中には、なにか話しかけられると、とりあえず「ごめんなさい。」と言う人達もいます。叱られることが多かったんだなと思って、涙が出そうになります。