Lahore(ラホール)一覧

印パ分離で別れ別れになった幼なじみとの再会をモチーフに描くGoogle Indiaの広告「Reunion(再会)」シリーズ

初稿:2014年2月23日 最終更新:2018年5月19日(フェンネル画像追加・リンク追加)

Reunion(再会:Google India制作)

2013年11月、Google Indiaが「Reunion(再会)」と題した広告をアップしました。

Youtube:Google Search: Reunion

(3分32秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

アップ後3ヶ月を経た2014年2月現在、このCMへのアクセス数は1000万ビューを超えています。

 

2013年11月20日にGIGAZINE(ウェブマガジン)でも
今でも対立するインドとパキスタンの両国民を感動に包むGoogle IndiaのCM「Reunion」
http://gigazine.net/news/20131120-reunion-india-pakistan/
との記事で詳細なストーリーを紹介しています。

「Reunion」シリーズの登場人物

CM”Reunion”の主な登場人物

【インド・デリーに在住】:バルデブさん(Baldev)、孫娘のスマーンさん(Suman)
【パキスタン・ラホールに在住】:ユースフさん(Yusuf)、孫(当初名前不詳→アナールカリ編CMでアリさん(Ali)と判明)

となっています。

左:バルデブさん 右:ユースフさん という設定

ストーリー

物語は、バルデブさんが、スマーンさんに幼いころ住んでいたラホールでユースフさんと撮った写真を見せ、一緒に遊んだこと、ユースフさんのお家(お菓子屋)からよくジャジャリヤ(Jhajariya:別名Emarti:生地を細長く油の上に落として揚げるお菓子です)を失敬しては食べた思い出を語るところからスタートします。

スマーンさんが検索を重ねて、ユースフさんのお店を突き止めました。

おじいちゃんの話を聞いたスマーンさん、話にあったキーワード(ラホール、城門、お菓子屋、ジャジャリヤ・・・)をGoogle検索にかけていくと、そのお菓子屋さんを突き止めることができました。
早速、デリーからラホールのそのお店に電話をかけると、まさにそれはユースフさんのお店。CMではそのあたりのやりとりは細かく描かず、Google検索でインドビザの取得方法、デリーの天気(をチェックして傘の準備をする)、ラホールからのフライトの到着時間(を見てタクシーに早く向かうよう促す)のチェックなど二人が再会するまでの折々の場面でGoogle検索が活躍していることをさり気なく織り込んでいます。

感動の再会シーン

そして、感動の二人の再会シーン。何度見てもジーンとくるシーンです。ユースフさんの手には自分のお店から持ってきたのであろうジャジャリヤが握られているのでした。

Jajariya ジャジャリヤ= Emarti エマルティ紹介

Youtube:Making of Emarti


(1分16秒:携帯などでの撮影動画)

ジャジャリヤは、パキスタンでメジャーな揚げ菓子のジェレビーと作り方はほぼ同じで、ジェレビーよりも緻密な巻をした形状になっています。大変甘いお菓子です。

「Reunion」の続編

そして、この「Reunion(再会)」その後の微笑ましくなる2人の様子をモチーフにした動画がGoogle Indiaからアップされています。

続編1:Cricket クリケット編

Youtube:Google Search: Cricket, फट से

(37秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

クリケット編:2人で仲良くクリケット・インドVSパキスタン(ODI:ワンデイ=1日制試合)を観戦中に停電が。「なんてこったい、よりによってこんな時に」とバルデブさんは親戚に試合の経過を確かめるために電話を。
でもスマーンさんは、スマホで試合結果をすぐに検索して2人に知らせます。おどろくバルデブさん。「バルデブおじいちゃんみたいに、試合経過を誰かに電話で尋ねなくても、ネットですぐ分かるのよ」とスマーンさん。

続編2:Sugar-free シュガーフリー編

Youtube:Google Search: Sugar-free है, खा लो

(32秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

シュガーフリー編:デリーでの滞在にも慣れて、こっそり冷蔵庫にあった甘いお菓子(ラスグッラー:Rasgulla)をつまみ食いするユースフさん。(パキスタンもインドの人も甘いお菓子は大好きですね)それをスマーンさんが見つけて「それはシュガーフリー(砂糖ゼロ)だからもっと2個も3個も食べてね」と声をかける。
あ、そうか、ユースフじいちゃんは甘いもの好きだから・・・とスマーンさんがユースフおじいちゃんに「そしたら夜はハルワー(デザート)?(を食べる?)」と訊くと喜ぶおじいちゃん。で、Google検索で「シュガーフリーのハルワーの作り方」をチェックするスマーンさんであった。

続編3:Fennel フェンネル(ウイキョウ)編

Youtube:Google Search: Fennel, क्या होता हैं ?

(42秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

フェンネル(香辛料:ウイキョウ)編:ブリヤーニ(インド風炊き込みご飯)を作ることになり、材料のひとつのフェンネルを電話で注文するバルデブさん。

ド―ソー(200)グラム フェネル ベージュデーン(送って!)

ところが電話の相手の店員は英語名のフェンネルでは分からず、「フェンネルってそれは何です?」と答える始末。
そこでユースフさんが孫に「おい、フェンネルってヒンディー語でなんて言うんだ?」と尋ねます。
孫(アリーさん)はNexus7(タブレット)で検索します。

フェンネルはヒンディ語で「Saumfa ソーンフ」と呼ばれていることが判明。

「ソーンフ」だと答え、それをバルデブさんに伝える、というくだり。
フェンネルは、ウルドゥ語でもSaunf(ソーンフ)と呼ばれています。

ウィキペディアに「インドのスパイス一覧」ページがあり、そこに写真が載っていました。

List of Indian spices
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Indian_spices

世界の料理レシピ大百科:フェンネル
http://www.ikskr.com/spices/fennel

カレーにもよく使われるが、種は砂糖でコーティングされて、口さみしい時の足しに、また食後の口直しなどに広く食べられています。

続編4:Anarkali アナールカリ編

Youtube:Google Search: Anarkali, शेह-मात

(42秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

アナールカリ編:(もしかしたら、ユースフさんがラホールに帰る時が近づいているのか)ユースフさんの孫娘にアナールカリ・スーツ(女性用パンジャービー・ドレスの一種 参照:http://www.cici.jp/dress/pan-index.html )と呼ばれるドレスをプレゼントしたいバルデブさん。

でも2人共年をとっているのであちらこちら店をまわるのもしんどく、スマーンさん・アリさん(ここでユースフさんの孫の名前判明)のどちらを市場にやったらいいだろう・・・と2人が思案していると、スマーンさん、Google検索でスーツの一覧を出して「お店に行かなくても。ここでパソコンを見て探せるわよ」と答える。

「は~なるほど」と納得する2人。そしてスマーンさんは「お店に行く手間が省ける分、まだ外にチャート(豆やフルーツなどのサラダ)を食べに行く時間があるでしょ」と2人に言うと「おお!そいつはいい!」と大喜び。で、喜びのあまり触れた手がチェス盤の駒をバラけさせてしまい「あちゃちゃ、折角のチェス対局が・・・」とはご愛嬌なわけで。

役者さんの演技も自然で、それでいて微笑ましくなるユーモアのテイストが感じられるシナリオで楽しむことできたCMシリーズでした。

ラホール~デリー間ルート

ラホール~デリー間のルート(もし自由に国境を越えて往来できた場合の最短距離:Google Maps)


大きな地図で見る

デリー~ラホール間は480キロ、車で約8時間の距離だと、Google Mapsでは試算しています。
実際には、国際バス・鉄道運行された場合のみ国境を越えることができますが、通常は車両の往来はできず、物資の受け渡しは国境で人力を介して行われています。
陸路ですと、ラホール~ワガ国境~アムリトサル~デリーという経路が一般でしょうか。

GoogleのCMでは、ユースフおじいちゃんは、孫のアリさんとラホール~デリー間のフライト(PIA:パキスタン国際航空)でバルデブさんに会いに行く設定になっています。


タンドール(パン焼き窯)&ロゴニーナーン(ゴマつきパン):ラホール編

関連ページ
ローティ・チャパティー・ナーン(窯焼きパン)(2005年06月19日) /rothi1.html
Puri : プーリー、朝食の定番揚げパン(2009年02月06日) /puri.html

パキスタンの市場には必ずカレーと一緒に食べられるローティ(チャパティ)やナンを窯で焼くお店があります。
私がパキスタンに住んでいたときにおいしいなぁと思ったパン屋さんのひとつ、ラホール(Lahore)のあるお店をご紹介します。

Youtube:A Tandoor shop in Lahore, November 2005
 

↑そのお店でナーンを焼く様子を撮らせてもらいました。

町中のローティ・ナーン焼き用のタンドール。火力源はガス。

↑これがタンドーリ(パン焼き窯)。底の抜けた大きな甕(かめ)をひっくり返した形です。都会ではガス焼き窯が普通です。

↑パン屋のメンバーの面々(何気にお客さんも混ざっている 笑)。
どのお店でも生地をこねる→パンを焼く→仕上げ&包装が分業になっています。パン焼き職人が一番技術を必要としますかねぇ。一番手前の男の子はナンに仕上げのギー(牛脂)をぬるはけを持っています。パキスタンでもこの写真に出てくるような子どもたちが店で働いている姿を見ることができます。

↑窯に入れて2~3分もすれば香ばしく焼きあがったナンやローティ(チャパティ)ができあがります。

↑これはゴマがついた「ロゴニーナン」と呼ばれるもの。香ばしくてとっても美味しいです。私のいたころで1枚6ルピー(12円)くらいでした。(普通のローティで1枚3ルピー(6円):2005年当時)

インドの「ターリー」と呼ばれるセット。(アムリトサルにて)

↑インドでもナンは定番の主食で、こうしたお盆に2~3種類のカレーを載せて食べられています。「ターリー」と呼ばれています。

パキスタンでは一般につぎのようなパンが食べられています。

■ローティ(roothi) : アータ(全粒粉)を使ったパン、インドではチャパティと呼称。
「チャパティ」 http://www.asahi-net.or.jp/~FB4M-ISZK/india/recipe/chapati/procedure.html
「チャパティの作り方」 http://www.geocities.jp/gs_aichi_95/chapa.htm

■ナン(ナーン naan) : アータやメーダ(精白小麦粉)を使い発酵させたパン。
「ナンの作り方」 http://www.bishop3.com/kitchen/nahn/nahn.html
「ナン 作り方」 http://www.ivys.info/index.files/recipes2/nan0303ee.html

■パラータ(プラータ parhaata) :ローティ・チャパティ生地を油で焼いたもの。朝食の定番。
「Pumpkin in India パラタを作る」 http://humptypumpkin.blog40.fc2.com/blog-entry-61.html

■プーリー(puuri) :ローティ・チャパティ生地を油で揚げる。朝食の定番。
「プーリー 週末は男のカレー」 http://kodawaricurry.com/kare-/pu-ri-.htm


バサント(Basant ラホールの凧揚げ祭り)

初稿:2006年3月14日 最終更新:2018年5月10日(リンク更新)

SankeiBiz | 禁止でも消えぬ春の風物詩 パキスタンのたこ揚げ「バサント」(2016年5月3日)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/160503/mcb1605030500012-n1.htm

Record China | 日本では正月の風物詩、パキスタンでは禁止、週末の摘発で107人逮捕―中国メディア(2017年2月15日)
http://www.recordchina.co.jp/b163884-s0-c30.html

「バサント Basant」:パキスタン・インドで昔から楽しまれている凧揚げのこと。
特に例年2月にラホールで開かれるバサントはパキスタン最大のお祭りとも言われ、夜通し街中で凧揚げに興じる姿が見られました。パキスタンでは2005年に最高裁により禁止令が出ましたが、いまも各所で行われていることが報道されています。

Wikipedia(EN) : Basant Kite Festival (Punjab)
https://en.wikipedia.org/wiki/Basant_Kite_Festival_(Punjab)

↑Wikipediaによると、パキスタンでの凧揚げ禁止令は、2017年のバサント時期に一時的に解除されたが、継続中であると記されています。


Youtube : Basant Festival in Pakistan

かつてのラホールで行われていたバサントの様子がおさめられています。

ヌール・カーンさん(パキスタン協力隊OB)のホームページ
“From Lahore Pakistan”(バサント紹介)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/2612/basant.html

例年この凧揚げ期間中に多くの方が亡くなったり怪我をしていました。

X51.ORG | 新春凧揚げ大会で17人死亡、600人が怪我(2005年2月7日)
http://x51.org/x/05/02/0757.php

X51.ORG | 新春凧揚げ大会で7人死亡、100人が怪我(2004年2月16日)
http://x51.org/x/05/02/0757.php

凧揚げ期間中のラホールの街は歩くだけでも気をつけないといけない・・・ってラホールで活動していた隊員さんはよく言っていました。

バサントは「ケンカ凧」競技なところもあって、相手の凧を落とすためにガラス片が混ざっている糸やら金属ワイヤなんて使っていたりして、その残骸が電線から垂れ下がったり道端に引っかかっていたりします。
それに感電したり、バイクで走行中からんだ糸(ワイヤ)に首を切られる、凧揚げに興じるあまり、転落するなどで死者や怪我人が半端ない数に上っていた実態がありました。
また、凧揚げが金持ち趣味のイベントになってしまったという批判、もあり、禁止令が発令・継続しています。


University of the Punjab : パンジャーブ大学

初稿:2005年5月18日 更新:2018年5月16日(写真更新)

今週(2005年5月)、ラホール(Lahore)にあるパンジャーブ大学(University of The Punjab)で(※)インクルーシブ=エジュケーションに関するシンポジウムがあり、初めて大学を訪れました。

University of the Punjab | パンジャーブ大学公式サイト
http://www.pu.edu.pk/home/
特殊教育学科
http://pu.edu.pk/home/department/24/Department-of-Special-Education

パンジャーブ大学カイデ=アザム・キャンパス正門(2005年5月)

インクルーシブ教育(Inclusive Education):障害に関係なく、ともに同じ学び舎で学ぶことを大切にする教育。

パンジャーブ大学は1882年に創立のパキスタン最古の大学で、2005年現在9学部29学科に24000人の学生が学んでいます。

University of Karachi | カラチ大学
http://www.uok.edu.pk/
Allama Iqbal Open University | アラーマイクバル大学(イスラマバード)
http://www.aiou.edu.pk/
とともにパキスタンを代表する大学です。
キャンパスは旧市街近くにあるアラーマイクバル=キャンパスと新市域にできたカイデ=アザム=キャンパスの2つがあります。

ファイサル記念講堂(2005年5月)

法科カレッジ(ロースクール:2005年5月)

社会学科、歴史学科(2005年5月)

政治学科・経済学科(2005年5月)

教育学部(2005年5月)

インクルーシブ教育セミナーが開催されたキャンパス内講堂(2005年5月)

講堂入口(2005年5月)

講堂内部(2005年5月)

カイデアザム=キャンパスは新市域の1つの広大なブロックに建てられてあり、周りの喧騒に満ちた雰囲気とは隔離された閑静な環境の中にあります。
酷暑の中では木陰道もそれほど涼しさを感じるものではありませんが、それでも木々の緑に心が和まされました。

構内にあったクルアーン(コーラン)の一節を掲げた看板(2005年5月)

Canteen(食堂:2005年5月)

Canteen(学生食堂:2005年5月)

こちらはキャンティーン・・・つまり学生食堂です。朝早く行ったのでまだこのときはオープンしていませんでした。
で、なるほどイスラームの国だなぁと改めて感じたのは・・・・

女子学生用食堂(2005年5月)

こちらは女子学生専用の食堂。
つまり、食堂は男女別になっているのです。パキスタンではかな~り自由な雰囲気のある大学でもこうしたところでイスラーム国のしきたりが守られていたりします。

Kitāb Mela 書籍販売 と Computer Numaish コンピュータ展示(販売)の案内ポスター(2005年5月)

日本のような大学生協のような組織もあるらしく、書籍販売会(上から1列目)、コンピュータ展示会(上から2列目)の開催案内のポスターが貼られていたりしました。