パキスタンメモ : 4 / 5

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メモ帳その4: 先輩隊員との思い出を大切にするパキスタンの人々(2004/03/31)
みんなの記憶に残る、ながともさん・ひとみさん・しおーさんのこと。

メモ帳その5: 独歩する自分に~協力隊の醍醐味について (2004/08/01)
私なりに思う協力隊の醍醐味とは・・・


メモ帳その4: 先輩隊員との思い出を大切にするパキスタンの人々 (2004/03/31)

私が活動する「NTCSP 国立障害者職業訓練センター」には1995年から今までに私も含めて6人のボランティアが配置されています。

ひとみさん(家政) 1995-1997
ながともさん(竹工芸) 1995-1998
しおーさん(竹工芸) 1998-2001
KATOHさん(木工) 2003-
ktcjohnnyこと私(養護) 2003-
SHIHOちゃん(コンピュータ技術) 2003-

センターの人たちは、活動されていた先輩たちのことを今でも忘れていません。 「ひとみ」「ながとも」「しおー」とその当時の呼び名のまま、懐かしそうに話してくれています。

←センター内に飾られた活動の写真。
↑センター内に飾られた活動の写真

ひとみさん、ながともさんの写真  しおーさんの写真
↑飾られた先輩隊員の写真

などが大切に飾られています。みんなの記憶に残る活動をされてきた先輩たちに敬意を表して。


メモ帳その5: 独歩する自分に~協力隊の醍醐味について (2004/08/01)

この一文は、BLOG(ブログ)にアップした内容を再考し加筆してアップしています。

海援隊の「スタートライン」という曲をご存知でしょうか。
—-
夜明け前の薄暗い道を 誰かがもう走っている
拾った小石で誰かが書いた アスファルト道のスタートライン
寒い身体(からだ)を 言い訳にして 町は眠ってる曇り空の朝に
自分の汗で自分を暖めて 寂しさ目指して走る人がいる

今 私たちに大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく
一人ぼっちになるためのスタートライン
http://momo-mid.com/mu_title/start_line.htm
—-
海援隊の歌ってメロディーは優しいのに、詩の内容からは厳しく自分を問うみたいなメッセージが伝わってきます。
「スタートライン」を聞いていつもドキッとするのが

今 私たちに大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく
一人ぼっちになるためのスタートライン

です。

任地で活動を始めて1年。日記では楽しいことを多く書いていますが、悩みも抱えてきました。
その悩みはとっても自分には苦しくて苦しくてしょうがないときもたびたびでした。
今はインターネットやメールが毎日できる環境なので、そうした悩みを他国の同期のなかまに伝えたりもできます。
それで励まされたり勇気付けられたり。
これも協力隊の醍醐味だと思います。
でも、最近、別の醍醐味についても考えるようになりました。

協力隊の原点–「ボランティア・スピリット」(3) 
~隊員は一匹狼であるべきか否か~
http://www.yorozubp.com/sakigake/column/990726.htm

もと協力隊事務局長をされた伴正一さん(お亡くなりになられました)が、ご自身が書いた「ボランティアスピリット」をWEB上で読み解いてくださっています。
ここで次のようなくだりがあります。

「孤独、そして原点に立ち帰ること」というのはどういう意味か。伴氏は、苦笑しながら「それこそが協力隊の醍醐味、と言えるように思いますがね。経営者は孤独なり、と言うでしょう。天上天下、頼れるのは自分だけ、というのは悲壮な思いではありますが、見立て方では荘厳な、王者のみの知る境地でもあります」
「そんなときに人間は、人間の原点に立ち帰ることができるんで、一生に一度、しかも感受性のある若い時にそれを体験することは素晴らしいことだと思いますよ。日本にずっといたのでは一生そんな機会はめぐってこないかもしれませんよ。 生涯的意義というのはそういうことですよ」

協力隊イコール技術協力という図式がいまだに強固に隊員を縛り、異文化の中でたっぷりと哀歓を味わう面がないがしろにされていないだろうか。伴氏の話を聞きながら、この部分を隊員たちはどう受けとめるのだろうかと思いを馳せた。

私がいままで歩いてきた道のりを通して大切にしたいと思うようになったのは、「自分のあしであるく」 「自分が一生懸命考えたことならそれが一番よい選択」ということでした。
協力隊の訓練で聞かされた、任地での活動のポイントは
「あきらめない」「あせらない」「あてにしない」
というものでした。これは、現地の人々が営々と築いてきた生活習慣や社会・文化を冷静に見極めつつ、自分の感性や決断力を大切にして活動していきなさい・・・そういうふうに捉えています。
それと「自分のあしであるく」こと。インターネットで手軽に情報が手に入る時代、つい手間ひまをかける労力を避けたくなるような気がします。それと安易に答えを他人に求めてしまうような。

以前、ある方に教えられた言葉があります。
「思ったとおりに生きて欲しい。さもないと、生きたように思ってしまう」
便利さに慣れてしまうと、自分で考える苦労をさけて、他人に物事をまかせてしまっている・・・今の日本をこちらからながめるとそう感じてしまうことがあります。
協力隊の派遣先の環境もいろいろ。ホントにアフリカで井戸掘りをしている・・・そんな環境もあれば、日本と大差ない場合によっては日本で生活した以上の豊かな暮らしを送ることができる場所だってあります。
そのときに・・・異文化の社会を肌身に感じ、自分のものの見方のものさしはどうなっているか、自分が汗をかきつつ確かめる作業ができるのは協力隊ならではないかと感じています。

正直な話、20代は過ぎ去ってしまって、感受性が枯れはじめているかもの私です。
どれだけ自分を研ぎ澄ましていけるかわからないけれど、なかまやネットのありがたさや便利さに足をとられないよう、もう1度スタートラインに立って歩いていこうと思います。

以前にもご紹介しましたが、伴正一さんの「ボランティア・スピリット」はWEB上で読むことができます。 
http://www.yorozubp.com/v-spirit/index.html
協力隊に興味がある・参加したいという方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。


初版 2004年01月21日  最終更新日 2004年08月01日

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