Hassan Academy : インクルーシブ教育の学校 2

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【その4:知的障害のある子どものクラス】

知的障害のある子どものクラス

↑もともと、ハッサンアカデミーは聴覚障害のある子どもと障害のない子どもがともに学ぶ学校として開設されましたが、実際にはCP(脳性まひ)の子やダウン症候群のある子ども、知的障害のある子どもも通ってきています。
この日(金曜日で半日授業)はこのクラスに20人弱の子どもが通ってきていました。はにかみやさんが(笑)多いような気もしましたが、みんなとっても素直でのびのびとしていました。

黒板に字を書く子ども

↑この子どもはCP(脳性まひ)があり歩行にやや不安があるため転倒した際の頭部の保護にこうしたキャップをかぶっています。
利き手にも麻痺があるので書くときはすこし苦労していますが、人の助けを借りずに上手に字を書いていました。

子どもと話のやりとりをするハッサン校長

↑ハッサン校長が子どもとお話をしているところです。お話している相手は知的障害のある女子生徒たち。この子たちもとても伸びやかでかわいらしかったですねぇ。

【その5:入学したての子どもたちのクラスにて】

ハッサン校長と子ども

↑最後にお邪魔したのは入学したばかりの子どもたちのクラスでした。(パキスタンも4月が学校の新年度がはじまることが一般的です)
まだ入学してまもない子どもたちにハッサン校長が話しかけています。子どもたちは心なしか緊張しているように見えますね。
で、このハッサン校長、話しかけるときには子どもの目線に下がって話すように気をつけていらっしゃいます。
これってパキスタンではなかなか見られない光景です。
こちらの先生の言うことは絶対で普通は子どもを呼びつけて指示することが普通だったりします。
↑の写真のように先生から目線を下げていってお話しするっていうのはあんまり見られないなぁ。

【コンピュータクラスにて】

コンピュータクラスにて

↑学校の1室がコンピュータルームになっていて、そこで子どもがコンピュータを使い絵を描いたり文章を打ったりする様子をみせていただきました。
コンピュータは全部で6~7台ありましたが、EU(ヨーロッパ連合)から寄付されたものでした。UPS(無停電電源装置)なども設置されていました。
インストラクターをしているのは、普段は印刷業をされている方。こうして時間のあるときに子どもたちを教えていらっしゃるようです。
この日は聴覚に障害のある子どもたちが来て活動をしていました。上手な子はペイントソフトで人の顔を描いて着色したりしていました。

【インクルーシブ教育のための工夫】

学校の時間割

↑これは最後に見たクラスに貼られていた時間割です。
これをよく見ると”WhiteHouse Public School”と書かれてありますね。
このことをハッサン校長に尋ねると
「そうそうそう、障害のない子どもが”養護学校”に通っているとなると家族もそうだし世間体もそうだし本人のやる気も起きなくなってくるかも知れないですね。だからそうした子どもにはこの”WhiteHouse Public School”という学校に在籍している形にして(名札もその学校にして)おくんですよ。でも実際はひとつ屋根の下で一緒に勉強しているんだけどね。」
なかなかよく考えられた方法だなぁと思いました。
で、この日は金曜日で半日しかなくややあわただしかったのですが、見ている限り障害のある子ども・ない子どもの間の壁はまったく感じられませんでした。
私も日本で7~8年ほど障害児教育(特別支援教育)に関わってきましたので、日本のそうした教育の専門性の高さを知っているわけですが、こうした障害のある・なしで子どもを分けない教育を実際にみると魅力を感じたりもします。

このインクルーシブ教育をすすめるには教師の専門性や知識・技術の習得が求められるし(ハッサンアカデミーでもこのあたりが課題のようですが)ということですが、こうした子どものうちからあたりまえに育ち合っていけば「障害」ということを殊更意識せずに、「障害」とは感じずにお互い生活していくことができるなぁと思ったものでした。

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