CBSHOD : 障害者団体の国際会議

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ブログでの簡単な紹介
http://www.ktc-johnny.com/2005-09-27-cbshod.html
APCD(アジア太平洋障害者支援センター:バンコク)でのセミナー紹介
http://www.apcdproject.org/trainings/2005/cbshod/

CBSHODとは ”Capacity Building of Selp-Help Organization of PWDs”
の略で、”障害当事者の方々が組織する団体のさまざまなちからの育成を図る”ということになるかと思います。

この会議は昨年(2004年)12月にベトナム・ハノイで開かれて今回が第2回目となります。
今回の会議には地元パキスタンのほかに次のような国々から障害当事者の方々が参加されています。

モンゴル・中国・タイ・ミャンマー・インドネシア・シンガポール・ブータン・ネパール・フィリピン・ソロモン諸島・パプアニューギニア・バングラデシュ・インド・スリランカ・アフガニスタン・イラン・タジキスタン・キルギスタン・カザフスタン(パキスタンを入れて20カ国)

第1日目は国立図書館の講堂にアジーズ首相・ジャラール社会福祉・特別教育相などを招きテレビ・新聞などマスコミの取材も入った華々しいスタートを切りました。
その後、会場を市内のホテルに移して2日目~5日目(最終日)の日程が行われています。
このCBSHODは、障害当事者の社会参画を強く提唱・実践するDPI(Disabled People’s International:障害者インターナショナル)の理念を受けて開催されているもので、企画・準備・運営の主体を障害のある方々が行っているのが特徴です。

討議会場
討議会場にて

また、会場入り口には、各国の様子を紹介した写真パネルが設置されています。

写真展示
写真展示のようす

バリアフリーチェック(インド)バリアフリーチェックをしているところ(インド)

このような写真を見させていただいていますと、アジア・太平洋各国でもさまざまな活動を障害当事者の方々がおこなっていらっしゃることを改めて知ることができました。
また、視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・知的障害などの障害種別を越えて、おなじ場でいろいろな話や情報を共有する姿は、まさにクロスディスアビリティ(Closs Disability=障害種を乗り越えて手を携える)の理念そのままだなぁと思われたものでした。

・ある方が手話で話されていることを別の方が英語で翻訳する。

というようなことはその一例です。

さて、この文章を綴っているのは最終日を明日に控えた第4日目の夜ですが、課題が見えてきています。

■ ホスト側(パキスタンの障害当事者団体・政府)の連携不足・混乱

準備に当たっては、マイルストーンのメンバーが何人も2ヶ月前からラホールからイスラマバードに上京し、毎日2時3時と夜遅くまで準備に当たっておられました。しかし、実際に汗を流して実務の面で準備をしてきたのは彼らをはじめ少数の方々。打ち合わせの話し合いに参加しても実務の面では結果的に及び腰になっていた方が多かったようです。

当日の運営に際しても、マイルストーンのメンバーが受付や参加者のアテンドなど必要なしごとを熱心にされている姿が目立ちました。彼らがいなければ会議の運営は絶対成り立たなかったことだろうと思います。

CBSHODのCBとは「キャパシティ・ビルディング」。人によって意味の捉え方はさまざまかと思いますが、外国からのお客様を迎えて行う会議をホスト国の団体が一致協力して力を出し合うことも重要な「キャパシティ・ビルディング」の生きたトレーニングになるかと思います。
そうあって欲しいけれど実際は「一部の心ある方々が150%以上力を出し切ってなんとか乗り切れようとしている」という感じがします。
それだけ、マイルストーンに多くの人材が集まっているということでもあるんですが。

多くの国からお客様がお出でになっていらっしゃるだけあって、「へぇ~すげぇなぁこの人!」とみんな思ってしまうような方がいらっしゃいました。

■ Ms.Anuradha Mohitさん(インド:視覚障害)

この世界では大変ご高名な方らしく、ひきも切らずお知り合いの方々が彼女のもとにお出でになっていらっしゃいます。
ヒンディのほか英語にも大変堪能な方で、パキスタンの方がウルドゥ語(ヒンディと話し言葉ではだいたいおなじ)で話されたのを彼女が英語にすばやく翻訳してみなに聞かせてあげていました。

そして驚くのは彼女の記憶力。ウルドゥ語で2分3分と話された内容を要点を外さずに英語によどみなく翻訳する姿には脱帽です。
そしてさらに感じ入るのが、彼女の気配りの細やかさと優しさ、神は彼女から光をお取り上げになったかわりに人のこころをつかむ類まれな力をお与えになったのでしょうか。

今回は協力隊員の方が多数ボランティアとして彼女のお手伝いをされていたのですが、みな彼女の心の大きさみたいなものに感じ入っていました。
ホント、世界にはすばらしい人がいる!そう実感することのできた会合でもありました。
そんな出会いがこれから訪れるインド・ネパール・バングラデシュでもできればいいなぁ。


初版&最終更新日 2005年09月26日

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