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ホルンと故山本昭一先生

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上記記事でMickeyさんとおっしゃる方がコメントを寄せてくださったので、パキスタン行きの準備をちょっと中断して少し思い出のあれこれを綴らせていただこうと思う。(・・・と現実逃避してます、はい 笑)

 

記憶をたどると、故山本昭一先生(ホルン奏者)と初めてお会いしたのは、1985年に神戸で開かれた全日本管打楽器フェスティバル関西大会という場所でだった。
このフェスティバルは小中高だったかな、学生のソロコンクールで、その年はホルンとトロンボーンが審査楽器に入っていた。関西大会と名付けられているが、当時は申し込みをすれば誰でも参加できた大会でホルン部門はどうだったろう、20~30人くらいの学生がエントリーしてたのではなかっただろうか。

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YHR-862

YHR-862

YHR-862

 

マウスパイプ部分の楽器の品番刻印

マウスパイプ部分の楽器の品番刻印

 

YHR-862。ヤマハ製のホルン。
この楽器との出会いは中学3年生の夏。
その年の初夏から故山本昭一先生に大阪・心斎橋ヤマハでレッスンを受けていた。先生から「私の教え子がホルンを誰かに譲りたいと言ってるんだけど、どうだい」と勧められたのがきっかけだった。

当時、ヤマハのホルンのラインナップは・・・

  • インペリアル・モデル(お買い得モデル)のFシングル、B♭シングル
  • プロモデル(中級クラス)のF・B♭ダブル
  • カスタム(上級クラス)のF・B♭ダブル、セミダブル、ウィンナーホルン

だったと記憶している。

↑の楽器は当時の定価で70万円くらいじゃなかったっけ。
この楽器を使っていたのが当時大阪の大学4年生だった方で、卒業されるからか別の楽器(アレキサンダーとか)を買われるからだったかで手放すとのことだった。
新品を3年ほど使われて25万円というご提示だった。
もちろん、中3の私にそんな大金があるわけがなく、親に相談したわけだが、25万円といえば父親の給料1ヶ月分はあったわけで、この話をしたときにかなり渋い顔をしていたと思う。
で、「高校はお金のかかる私立じゃなくてぜったい公立に行くから」と説得(と言っていいのか?)して買ってもらったのだった。

YHR-862

YHR-862

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ホルンまた始めよっと。

DVDのジャケット

DVDのジャケット

mixi(ミクシィ)に天才ホルン奏者の呼び名が高いRadek Baborak(ラデク・バボラーク:ベルリンフィル首席奏者)のコミュニティがある。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=95708


Radek Baborak(ラデク・バボラーク)
1976年チェコ生まれ。8才からホルンを学び始め、1994年弱冠18才にして世界的権威のあるミュンヘン国際コンクールで優勝。
2003年からはベルリン・フィルの首席奏者に就任。

九州交響楽団HPでの紹介

http://orchestra.musicinfo.co.jp/~kyukyo/kyu…

Radek Baborak公式HP(英・独・チェコ語) http://radek.baborak.com/

彼の演奏を試聴することができます→ http://radek.baborak.com/en/cd.html

私がホルンと出会ったのは中学1年生のとき。
地元の中学校(マンモス校で有名だった)の部活で吹奏楽部に入ったのがきっかけだった。当時の吹奏楽部の花形は(歳が分かってしまうが 笑)チェッカーズ=サックスだった。それもアルトサックスだったなぁ。
で、楽器の希望を書けと紙を渡されてさぁどうしようかと考えた。

そのころ私がしたかったのは「イングリッシュホルン(ヤマハHPでの紹介)」。
ドボルザークの「新世界(交響曲第9番)」の第2楽章で聴かせるイングリッシュホルンの響きにあこがれていたからだ。

しかしながら、公立中学校の吹奏楽部でイングリッシュホルンを置いているところはそうそうあるものではない。
とゆうことで、同じ名前を持つ「ホルン」におさまったのだった。
中学3年生のときに神戸で開かれた「全日本管打楽器フェスティバル」の大会に出させていただいたことがきっかけで、故山本昭一先生のレッスンを心斎橋のヤマハで受けるようになっていった。

山本先生から初めていただいたホルンのカセットテープが、ペーターダム(Peter Damm)の「ホルン協奏曲(R.シュトラウス)」だった。

当時「ヴィロードのような音色」と絶賛されたその音と美しいヴィブラートにあこがれて、よく調子こいてヴィブラートをかけて吹いていたものだった。
高校の時は音大進学も考え、ピアノ・聴音レッスンにも通い始めたが、中途半端なことしかできなかった私にはハードルが高く、好きだった社会科と吹奏楽部指導を志して教職課程のある一般大学に進学したのだった。

そして、北海道の教職に受かって1995年大学のあった東京から北海道に渡った。
初任校ではひまさえあると下手くそな楽器をよく吹いていたものだったが、次の学校に異動して、退職→牧場勤め→札教大入学→協力隊参加と流転の年月を重ねるうちに、ホルンからすっかり縁遠くなってしまっていた。

だから、このバボラークという名前を知ったのもmixiのこのコミュを見つけてからというからつい最近の話だ。
ずいぶん前から日本でも有名な方なのにね。

そのコミュで昨年おおみそかにNHKでバボラーク氏がモーツァルトのホルン協奏曲第1番の演奏を流すという書き込みがあったのだが、それを知ったのは新年にmixiをチェックしてからだった。とはいえ、家にテレビはないので見ることはできなかったのだが。

で、その書き込みに続いて、その演奏を収めたDVDが発売されているとの情報が書かれていた。
Amazonの紹介ページ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN…
すぐにアマゾンに注文して、届いたのが昨日。

早速観た。
そして、流転の生活で売り払わずに残していたほかのホルン奏者の協奏曲CDと聞き比べてみる。

モーツァルトのホルン協奏曲CD

モーツァルトのホルン協奏曲CD

彼のバッハの無伴奏曲の演奏を聴いてもそうだが、高い音も低い音も正確な音程とタンギング、ピアノもフォルテも楽器がよく響いている・・・しっかりした基礎に支えられた超絶技巧を軽々とやってみせる、技にまったく溺れずオーケストラと一体になった音楽を奏でている、そのような印象を受けた。

映像で鑑賞できることがなにより素晴らしい。
聴衆にあいさつをする様子や祝福の花束を受け取るときの様子、演奏中のアンブシュア(口の形)や楽器の構え方・・・学ぶことが多い。それと映像からも彼の謙虚な姿勢が伺える。心・技・体を兼ね備えた一流の音楽家なんだなぁということは、ホルンのことをまったく知らない方でも十分伝わる、そのような彼の立ち居振る舞いだった。

そんな素敵な楽器をこのまま眠らせておくのはもったいないもんな。
うまくなることは期待できないけれど、いい音楽をホルンで奏でることができるよう、中学校1年生のときに初めてホルンを触った、あの日の感動を思い出しながらぼちぼちと練習しよう。