パキスタン一覧


カジュール(なつめやし、デーツ、Dates)

初出:2004年10月27日水曜日 最終更新:2018年5月10日(リンク追加・整理)

バザール(市場)のカジュール売りの少年

バザール(市場)のカジュール売りの少年

2006年02月イスラマバード・ペシャワールモールそばのイトワールバザール(日曜市場)にて。

断食月(ラマダーン)がはじまるあたりから、街のあちらこちらでなつめやし(デーツ:ウルドゥ語ではカジュール)を売る屋台が出るようになります。

イフタールで食べる食事

イフタールで食べる食事

↑毎日のローザ(断食)明けに食べる食事(イフターリー)。

写真ほぼ中央のバナナやリンゴの左となりにある黒い粒々がカジュール(なつめやし)です。
今年2009年の断食(ローザ)は8月20日(木)ごろからの1ヶ月間の予定です。
なつめやし(デーツ:ウルドゥ語ではカジュール)は、毎日の断食が明けた後に食べるイフターリーで、まずはじめに口にする食べ物です。

Wikipedia:ナツメヤシ(デーツ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ナツメヤシ
PAKOLA(パコーラー:野菜てんぷら)
http://www.ktc-johnny.com/pakola.html

日本ではオタフクソースhttp://www.otafuku.co.jp/ の原料として使われていて、イラク戦争のときに輸入ができなくなったと話題になりましたね。

なつめやしを売る屋台

なつめやしを売る屋台

バザール(市場)のほかにも街のあちらこちらの路上でこのような屋台で売られてもいました。

こんな感じで山盛りてんこ盛りに売られていました。

こんな感じで山盛りてんこ盛りに売られていました。

こんなにどっさり山盛りてんこ盛りで売られているんですよねぇ。
で、カジュールにもいろいろなブランドがあるようでして、山になって積んでいるのは国産なんでしょうが3品種ほど売っていました。
そして・・・・・

化粧箱入りのなつめやし

化粧箱入りのなつめやし

このように、化粧箱に入れられた高級品も売られていたりします。
イラン産のものもあるようですね。
聞くところによると、パキスタンのカジュール生産量は世界の5本の指にはいるということです。
(イラク・イラン・サウジアラビア・エジプトなどの北アフリカなどが主要生産国)
日本では高いものだと100グラムで400円500円とするようですが、今日(2004年10月27日)買ってきたカジュールは250グラムで10ルピー(20円)。

きょう買ってきたなつめやし。美味い。

きょう買ってきたなつめやし。美味い。

こちらで売っているカジュールの多くは半生でしっとりとした食感です。
そしてなんといってもとっても甘い!たくさん食べると胸焼けしちゃいそうですが、少し食べる分には干し柿のような羊かんのような食感と風合いで美味しいと感じられると思います。

ご紹介

日本初のデーツ専門店です!
デーツ専門店PALMYRA(パルミラ)
http://palmyra-dates.com/


なつめやし(デーツ)って美味しくて手がついついのびちゃいますからねぇ。
ページデザインがおしゃれなウェブサイトです。
ぜひごらんになってみてください。

小島屋 | 完全無添加、最高グレードの「マジョールデーツ」
https://www.rakuten.ne.jp/gold/kojima-ya/pages/f-15/f-15-31.html


こちらのお店では、アメリカ産のマジョール種のデーツをおススメされています。それ以外の中東産も含め分かりやすい図表で紹介。一見の価値あり。


Puri : プーリー、朝食の定番揚げパン

関連リンク

タンドール(パン焼き窯)&ロゴニーナーン(ゴマつきパン)(2006年8月16日)
http://www.ktc-johnny.com/rogoninaan.html

ローティ(チャパティ)&ナンのお店(2005年06月19日)
http://www.ktc-johnny.com/rothi1.html

パキスタン案内
http://www.ktc-johnny.com/pakistan-index


【2009年02月06日(金曜日)追記】動画:プーリーづくりの様子(33秒)

パキスタンの街角(ラホールやイスラマバードなど、パンジャーブ地方でよく見かけました。)で見かける朝の光景です。
大鍋に油をグツグツグツと煮立たせて、そこに手でたたいてのばした生地を投げ入れる。
すると、あ~ら不思議。10秒もかからずにぷくぅ~って膨れてプーリーのできあがり。

生地をたたいてのばして・・・

生地をたたいてのばして・・・

煮立った油に生地投入

煮立った油に生地投入

揚げる係のおっちゃん

揚げる係のおっちゃん

↑このおじちゃん、とっても人なつっこい目をしてカメラに顔を向けていました。
そうそう、こういう感じ。
パキスタンの人はフレンドリーな人が多いのです。
身なりが貧しく見えても、優しい人は多い。
だから昨今のニュースを聞くと悲しくなるし、それがパキスタンの本当ではないと思います。
ちょっと脱線、失礼。

揚がって・・・

揚がって・・・

はい一丁あがり。

普通のローティやナーンもそうですけど、食べるなら熱々なうちがいいに決まっている。
出来たてのプーリーは熱々天ぷら状態だからアチーアチー(笑)。
そこを、ホフホフいいながらカレーやハルワーをつけて食べる。

プーリーとカレー

ま、油ギッシュな食べ物ですが、これがかの地で出来たてを食べるととっても美味しいのですよ!
あー食べたくなりました。。。。


【2004年12月01日(水曜日)】

パキスタンの人々の朝食といえば・・・

1 ローティ(アーター粉:ATA・・小麦の全粒粉・・を使った薄いパン)
2 プラタ(ギー:牛脂・・・を練りこんだ生地を油で焼いたパン)
3 プーリー(パイ状の生地を油で揚げてぷくっと膨らませた一品)

などに

1 ムラーイー(水牛などの牛乳を温めると分離する乳脂肪分)
2 アンダー(andha・・・オムレツや目玉焼き)
3 チャネ(チャナ豆・・・ヒヨコ豆・・・のカレー)
4 パイ(牛などの筋や関節部分のカレー風煮込み)
5 ハルワー(小麦粉・豆粉・にんじんなどいろいろな素材をギーや砂糖で味付けしたもの)

をつけて食べます。↓は、ラホール(Lahore)の街角で撮ったプーリーづくりの様子です。

<プーリーの作り方>

生地をのばします

生地をのばします

↑生地を薄くひらべったくのばします。

ふくれる生地

ふくれる生地

↑それを大なべの油の中にいれ、周りから熱した油をまわしがけしますと、10秒も経たずにこんな風にぷくっと膨れます。

・・・で、できあがり(笑)・・・は、は、はや~い~

朝食のセット

朝食のセット

↑左がプーリー、右手前がハルワー、右奥がチャネです。
このセットで5ルピー(10円)というリーズナブルさ!!
おうちへ持ってかえって食べる人も多いですが、プーリーがペシャンコに&油ベトベト感MAXになるので、お店で出来立てを食べるのがオススメです。

お店裏側

お店裏側

↑左がハルワー、右が2種類のカレーです(サラッとしたカレー)。

<使っている油・・・ギー>

パキスタンの料理に欠かせないのが「ギー」と呼ばれる牛脂です。サラダ油よりはるかに高カロリー高コレステロールというイイとこなしみたいな(笑)アイテムですが、その分コクがあって美味しい料理ができまする。

ギーの缶

ギーの缶

↑このプーリー屋さんでは、毎朝一斗缶で10個近い量のギーを使っていました。

大鍋に入ったギー

大鍋に入ったギー

↑植物油と違って常温ではこんな感じで固まっています。
これを熱して揚げ油やさまざまな料理に使っているのです。


چپلی کباب Chapli Kabāb チャプリ・カバーブ(チャッパル カバーブ:大判ハンバーグ)

初稿:2009年1月12日 更新:2018年5月16日(加筆・写真追加)

チャプリ?チャッパル?カバーブ?

この項、初稿時からながらく چپل کباب chappal kabāb チャッパル・カバーブ とご紹介してきました。

チャッパル(サンダル)

チャッパル(サンダル)

サンダル=チャッパルのような形状から、「チャッパル・カバーブ」と呼ばれる由来だけではない、とウィキペディアでは書かれています。

Wikipedia(JP) チャプリ・カバーブ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%96
「パシュトー語で「平坦」を意味するchaprikhからの派生とする説(軽く、平たい円盤状の外見を想起させる)、サンダルを示す言葉であるチャッパル(英語版)(chappal)に由来するとする説がある(サイズ、形状が靴底の前部と類似する)。

パキスタンの定番スパイスメーカーNationalのチャプリ・カバーブ用マサラ

たしかに、パキスタンで見かける看板や、売られているスパイスミックスでは、
چپلی کباب Chapli Kabab チャプリ・カバーブと書かれていることが多いんですね。
チャッパル・カバーブでもチャプリ・カバーブ、どちらも通じますが、この項の見出しはチャプリ・カバーブ(チャッパル・カバーブ)に直します。

چپلی کباب チャプリ・カバーブ(チャッパル カバーブ)は大きい!

ナンの上にのせられたカバーブ

ナンの上にのせられたカバーブ

パシュトゥン由来の食べ物だけに、ペシャーワルやアボタバードなどのハイバル・パフトゥンハー州、ギルギット、フンザなどのギルギット・バルティスタン州(ノーザンエリア)に旅行するとよく食べていました。
今ではパキスタン全土で見ることができるかと思います。

日本のハンバーグとのちがい、それは・・・・香辛料(マサラ)入りなこと。
味付けに地域差がありますが、しょっぱめ&スパイシーなカバーブが多かった。
カバーブ単品で食べると、くどく感じることがありましたがごはんやナン、ローティなどと食べると美味しいんだな、これが(笑)。

作り方を写真と動画でご紹介

カバーブを焼く鉄板鍋

カバーブを焼く鉄板鍋

↑お店によって大きさや形に違いがありますが、
こういう日本では見かけない大きな鉄板鍋を使ってカバーブは調理されています。

このお店では、カバーブにスライスしたトマトを載せていました。
調理しているおじさんの左となりにあるカンには香辛料ミックスや塩が入っています。

よく見ると、カバーブは焼いていると言うよりも揚げている感じですね。
この鉄板鍋はやや傾いていて、油が片方に貯まるようになっています。
その油を熱して調理するのですが、そのようすはこの後ご紹介します。

ひき肉

カバーブ用の挽肉

カバーブ用の挽肉

↑カバーブ用の挽肉、それにマサラと混ぜ合わせた挽肉。
牛挽肉を使うのが一般的です。羊もあったかなぁ。

お酒を「これは薬だ!」といってこっそり飲むことがあるイスラーム教徒はいましたが、豚肉は絶対に食べません。これはすごい厳格。
日本に来ているパキスタン人が苦労するのは、豚など御法度な材料が食品に使われていないかに神経を使うこと。
ですんで、こうしたカバーブに豚は絶対使われていません。パキスタンでは。

↑の写真を撮影したのは冬。2月くらいだったかな。
ですから肉も鮮度が良さそうに見えるのですが、酷暑の挽肉には要注意。
多少腐っていても、マサラで分からなくなってしまうから、気づかずお腹を壊してしまうことがあるのです。
挽肉系の料理をかの地@酷暑期に食べるのは注意してくださいね。

ひき肉を揚げるようにして焼く

いよいよ、挽肉を焼く(揚げる)ところです。

挽肉をこね、成形する。

挽肉をこね、成形する。

↑まず、マサラを混ぜた挽肉を取り分けてこね、成形します。

鍋肌にすべらせる

鍋肌にすべらせる

↑それを鍋肌にあてて、熱した油の中に滑らせていく。

じゅうぅぅぅ。。。

じゅうぅぅぅ。。。

↑じゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。。。。。

あ~、これも思い出すだけでよだれが出てきます(笑)。

ではこの流れを↓の動画でどうぞ。(18秒)

ものの1分2分でカラリと揚がってできあがりです。
美味しいカバーブは、外がカリッと中はジューシー。

できあがり。ナーンと一緒に召し上がれ!

カバーブをナンに載せる

カバーブをナンに載せる

こうやって、カバーブをナンに載せて食べると美味しいです。

動画(カバーブをナンに載せているところ:4秒)

カバーブを紹介しているブログ

チャッパル カバーブをとっても美味しく紹介されているブログ
ぜひごらんになってみてください!

ワジッドのパキスタン便り:夜食(2008年11月20日)
http://wajidali.exblog.jp/10172499/

オバハンからの気まぐれブログ:シィーク・カバーブ&チャプリ・カバーブ(2007年8月13日)
http://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_obahan/17010018.html


دودھ پتی ドゥードゥ・パッティー(パキスタン式ミルクティー)

初稿:2009年1月3日 更新:2018年5月14日(リンク更新・章立て)

私の原風景~街角で飲むドゥードゥパッティー~

ミルクティーをカップに注ぐ(2004年11月:マルダーンにて)

↑煮出したミルクティーをカップに注ぐ。
紅茶の茶葉も一緒に煮出すから、淹れるときは茶こしが必要。
お皿にちょっとこぼれるくらいなみなみと注いでくれるお店だとうれしくなる。

パキスタンの思い出。
じわーっと懐かしく思い出すのは、街角でミルクティーを飲みながらボーッとしたりおしゃべりをしたりしたこと。

パキスタンの人は人なつっこい。ちょっと親しくなると、
「お茶飲んでいかないかい?」
「ボトル(ペプシ)飲んでかないかい?」
「ごはん食べてかないかい?」
と気軽に声をかけてくれる。

もしかしたら、社交儀礼で言ってくれてたかもしれないけれど、
それを真に受けて、私が「じゃぁお願いします」なんて言っても、「あーいーよ」と振る舞ってくれたことは数知れない。

協力隊活動でパキスタンを初めて訪れたのが2003年でしたから、今年2014年でそれからはや10年以上経ちました。
初めて訪れた頃の記憶はちょっと色あせてきたけれど、パキスタンへの懐かしさや親しみは全然色あせない。

ドゥードゥパッティーって?

ミルクティー。
パキスタンではどの地域でもウルドゥ語の
چائے チャーエ(お茶の意)
دودھ پتی ドゥードゥ(牛乳)パッティー(紅茶の葉)

などで通じます。
チャーエ は チャイ と同じ意味です。

ドゥードゥパッティー(ミルクティー)の作り方

2006年2月にイスラマバード・カラチカンパニー(市場)内の食堂でミルクティーを作っている様子を撮らせてもらいました。

Making of typical Pakistani Milk Tea, Feb 2006

牛乳を水で割り、それを煮立たせる。

お店や家によって異なりますが、だいたい牛乳:水=1:1の割合。
カルダモンやクローブ(丁字)を入れることもあります。
カシミールチャーエやカッワー(グリーンティー)はそうですね。
パキスタンの街角の食堂では何も入れないシンプルなミルクティーを出すのが普通です。

↑コンロの傍らに牛乳を入れた大きな器を置いている光景はパキスタンやインドではよく見られると思います。

イスラマバードでもちょっと郊外近くになると、黒い水牛がノシノシと歩いています。
ホルスタインもいるでしょうけど、この水牛の牛乳は濃厚でミルクティーには合います。
田舎で飲むミルクティーは土臭い風味でしたけど、それも独特の味わいだったな。
手前に移っている小さなポット様のものは、ホーロー製。「ロイチーニー」とかって呼ばれてました。
2人前~の注文の時はこのポットに入れて、カップと一緒にお客に出しています。
出前のときもこのポットに入れて運んでいますね。

茶葉を投入

↑やや牛乳&水を煮立たせたあとに、紅茶葉を投入。

このときは2人前につきティースプーン1杯くらいだったかな。
基本はお茶葉をそのまま投入→煮立たせる。
ティーバッグを使うのは、オフィスとかでお客さん用に出されたときなど限られていました。
そのときはクリープのようなミルクパウダー入れますけど、
やっぱりこうやって煮出して飲む方が断然美味しい。

砂糖を投入

↑そして頃合いを見て砂糖を投入。

砂糖は日本でいうところのザラメ糖。白い色をしています。
こっちの方が粉砂糖(上白糖)より安い。そのかわり溶けにくい。
小さなボールに砂糖を入れてバサーバサーと投入。動画が投入途中からになってます。
2杯か3杯入れたと思うナー。
日本で入れる感覚の倍量だと思っていただければいいと思います>砂糖の量
え、そんなに甘いの!って思われるでしょう。
でも、かの地ではそれが普通。で、それが美味しく感じられるんですね。

かき混ぜる

↑火力の強いコンロを使っているので、煮立つのは早いです。

で、吹きこぼれないように、お玉を使って混ぜる。
混ぜるというか、ミルクティーをなんだかなめらかにするみたいな感じに見えました。
1~2分くらいだったと思います。

できあがり!

↑さぁ、美味しいミルクティーができましたよ!

パキスタンではこうしたティーカップを使って飲みます。
インドでしたら、他の人が口をつけたカップを嫌って、使い捨ての素焼きのカップだったり、ガラスコップだったり、使い捨てのプラスチックカップだったりしますね。
パキスタンではティーカップしか見たことないなぁ。

茶こしは日本のようなものではなく、お玉の底が網になっているような茶こしを使っています。
あーこの動画見ているだけで口の中につばがたまってきました。

値段

私が暮らしていた2003年~2005年で1杯4ルピー(8円)~6ルピー(12円)。
イスラマバードだと5ルピー(10円)のとこが多かったですね。
2009年12月にイスラマバードに行ったときは1杯10ルピーしていました。でも円高ルピー安傾向なので円に換算すると11円~12円くらい。

2013年頃のイスラマバードでは1杯20ルピーに。
2015年頃のカラチは1杯30ルピーに。

これも原風景~仕事前の朝食~

↑これはパキスタンでよく食べていた朝食。
活動先の学校となりにあった食堂で出されていたものです。

左から
ミルクティー・チャネ(チャナ豆の薄味カレー)・プラタ(油で焼いた薄焼きパン)
です。
ミルクティー(チャーエ、ドゥードゥ パッティー)は一日に何杯も飲まれていますが
食事では特に朝食時には欠かせないものでした。