印パ分離で別れ別れになった幼なじみとの再会をモチーフに描くGoogle Indiaの広告「Reunion(再会)」シリーズ

2013年11月、Google Indiaが「Reunion(再会)」と題した広告をアップしました。

Youtube:Google Search: Reunion

(3分32秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

アップ後3ヶ月を経た2014年2月現在、このCMへのアクセス数は1000万ビューを超えています。

2013年11月20日にGIGAZINE(ウェブマガジン)でも
今でも対立するインドとパキスタンの両国民を感動に包むGoogle IndiaのCM「Reunion」
http://gigazine.net/news/20131120-reunion-india-pakistan/
との記事で詳細なストーリーを紹介しています。

この「Reunion」シリーズの主な登場人物は、

CM”Reunion”の主な登場人物

【インド・デリーに在住】:バルデブさん(Baldev)、孫娘のスマーンさん(Suman)
【パキスタン・ラホールに在住】:ユースフさん(Yusuf)、孫(当初名前不詳→アナールカリ編CMでアリさん(Ali)と判明)

となっています。

左:バルデブさん 右:ユースフさん という設定

物語は、バルデブさんが、スマーンさんに幼いころ住んでいたラホールでユースフさんと撮った写真を見せ、一緒に遊んだこと、ユースフさんのお家(お菓子屋)からよくジャジャリヤ(Jhajariya:別名Imarti:生地を細長く油の上に落として揚げるお菓子です)を失敬しては食べた思い出を語るところからスタートします。

スマーンさんが検索を重ねて、ユースフさんのお店を突き止めました。

おじいちゃんの話を聞いたスマーンさん、話にあったキーワード(ラホール、城門、お菓子屋、ジャジャリヤ・・・)をGoogle検索にかけていくと、そのお菓子屋さんを突き止めることができました。
早速、デリーからラホールのそのお店に電話をかけると、まさにそれはユースフさんのお店。CMではそのあたりのやりとりは細かく描かず、Google検索でインドビザの取得方法、デリーの天気(をチェックして傘の準備をする)、ラホールからのフライトの到着時間(を見てタクシーに早く向かうよう促す)のチェックなど二人が再会するまでの折々の場面でGoogle検索が活躍していることをさり気なく織り込んでいます。

感動の再会シーン

そして、感動の二人の再会シーン。何度見てもジーンとくるシーンです。ユースフさんの手には自分のお店から持ってきたのであろうジャジャリヤが握られているのでした。

Youtube:Making of Emarti

(1分16秒:携帯などでの撮影動画)
ジャジャリヤは、パキスタンでメジャーな揚げ菓子のジェレビーと作り方はほぼ同じで、ジェレビーよりも緻密な巻をした形状になっています。大変甘いお菓子です。


そして、この「Reunion(再会)」その後の微笑ましくなる2人の様子をモチーフにした動画がGoogle Indiaからアップされています。

Youtube:Google Search: Cricket, फट से

(37秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

↑クリケット編:2人で仲良くクリケット・インドVSパキスタン(ODI:ワンデイ=1日制試合)を観戦中に停電が。「なんてこったい、よりによってこんな時に」とバルデブさんは親戚に試合の経過を確かめるために電話を。
でもスマーンさんは、スマホで試合結果をすぐに検索して2人に知らせます。おどろくバルデブさん。「バルデブおじいちゃんみたいに、試合経過を誰かに電話で尋ねなくても、ネットですぐ分かるのよ」とスマーンさん。

Youtube:Google Search: Sugar-free है, खा लो

(32秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

↑シュガーフリー編:デリーでの滞在にも慣れて、こっそり冷蔵庫にあった甘いお菓子(ラスグッラー:Rasgulla)をつまみ食いするユースフさん。(パキスタンもインドの人も甘いお菓子は大好きですね)それをスマーンさんが見つけて「それはシュガーフリー(砂糖ゼロ)だからもっと2個も3個も食べてね」と声をかける。
あ、そうか、ユースフじいちゃんは甘いもの好きだから・・・とスマーンさんがユースフおじいちゃんに「そしたら夜はハルワー(デザート)?(を食べる?)」と訊くと喜ぶおじいちゃん。で、Google検索で「シュガーフリーのハルワーの作り方」をチェックするスマーンさんであった。

Youtube:Google Search: Fennel, क्या होता हैं ?

(42秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

↑フェンネル(香辛料:ウイキョウ)編:ブリヤーニ(インド風炊き込みご飯)を作ることになり、材料のひとつのフェンネルを電話で注文するバルデブさん。ところが電話の相手の店員は英語名のフェンネルでは分からず、「フェンネルってそれは何です?」と答える始末。
そこでユースフさんが孫に「おい、フェンネルってヒンディー語でなんて言うんだ?」と尋ねると、孫はNexus7(タブレット)で検索し、「ソーンフ」だと答え、それをバルデブさんに伝える、というくだり。
フェンネルは、ウルドゥ語でもSaunf(ソーンフ)と呼ばれています。

世界の料理レシピ大百科:フェンネル http://www.ikskr.com/spices/fennel
カレーにもよく使われるが、種は砂糖でコーティングされて、口さみしい時の足しに、また食後の口直しなどに広く食べられています。

Youtube:Google Search: Anarkali, शेह-मात

(42秒:ヒンディ・パンジャービー語:画面下のキャプションボタンを選択すると英語など他言語での字幕が表示されます)

↑アナールカリ編:(もしかしたら、ユースフさんがラホールに帰る時が近づいているのか)ユースフさんの孫娘にアナールカリ・スーツ(女性用パンジャービー・ドレスの一種 参照:http://www.cici.jp/dress/pan-index.html )と呼ばれるドレスをプレゼントしたいバルデブさん。
でも2人共年をとっているのであちらこちら店をまわるのもしんどく、スマーンさん・アリさん(ここでユースフさんの孫の名前判明)のどちらを市場にやったらいいだろう・・・と2人が思案していると、スマーンさん、Google検索でスーツの一覧を出して「お店に行かなくても。ここでパソコンを見て探せるわよ」と答える。

「は~なるほど」と納得する2人。そしてスマーンさんは「お店に行く手間が省ける分、まだ外にチャート(豆やフルーツなどのサラダ)を食べに行く時間があるでしょ」と2人に言うと「おお!そいつはいい!」と大喜び。で、喜びのあまり触れた手がチェス盤の駒をバラけさせてしまい「あちゃちゃ、折角のチェス対局が・・・」とはご愛嬌なわけで。

役者さんの演技も自然で、それでいて微笑ましくなるユーモアのテイストが感じられるシナリオで楽しむことできたCMシリーズでした。

ラホール~デリー間のルート(もし自由に国境を越えて往来できた場合の最短距離:Google Maps)

大きな地図で見る

デリー~ラホール間は480キロ、車で約8時間の距離だと、Google Mapsでは試算しています。
実際には、国際バス・鉄道運行された場合のみ国境を越えることができますが、通常は車両の往来はできず、物資の受け渡しは国境で人力を介して行われています。
陸路ですと、ラホール~ワガ国境~アムリトサル~デリーという経路が一般でしょうか。

GoogleのCMでは、ユースフおじいちゃんは、孫のアリさんとラホール~デリー間のフライト(PIA:パキスタン国際航空)でバルデブさんに会いに行く設定になっています。

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