2011年春パキスタン渡航記(1) タッタ・カラチ編

とりあえずドラフトでアップします。写真、動画の追加や文章の書き直しは随時させて頂く予定です。

2011年2月27日日曜日

朝10時過ぎにタッタの事務所を出発。スジャーワル(Sujawal)方面に車を走らせていく。

タッタを出てしばらく走ったあたりの風景。このあたりも水害の際は水浸しになったところだ。
が、その後水が引いたところはこのように小麦・米・野菜・綿花などの栽培が再開され、小麦などは収穫を迎えているところもあった。

そこから更にスジャーワルの方に向かっていくと、道の両側にひまわり畑をよく目にするようになった。
これは、USAID http://www.usaid.gov/ 米国国際開発庁の支援によるプロジェクトの一環で、NRSPから農家にひまわりの種子・肥料などを提供しているとのこと。
ひまわりが栽培されている理由は
・水を与えなくても育つ、水害でダメージを受けている土壌でも育つタフな適性
・種子から油が採れるという商品価値
・小麦は収穫まで半年かかるが、ひまわりは2ヶ月半で収穫が見込めることから早いサイクルで現金収入が可能になること
などとのことだ。
ただ、小麦などレギュラーの品種のほうが高収入になるようで、このひまわりプロジェクトはとりあえず急場をしのぐものになるかも知れない。

手がつけられていない耕作放棄地や荒地も多いので、一面ひまわり畑とまでいかないが、その黄色い花が群れる様子は可愛らしい。

2011年2月26日土曜日
カラチ事務所に着いて、ほどなく休んだ(朝4時前)が7時前には起床。シャワー、荷物整理、地図に情報をプロットしたりしてたら時間があっという間に過ぎていった。
午前11時過ぎに朝食。カラチ事務所のザフールさん(Zahoor)とご一緒に。ザフールさんはチトラールの人だが6人兄弟5人姉妹の大家族の真ん中なんだそうな。ほかの5人の兄弟はチトラールの故郷で一緒に住んでいるのだという。


UPAPカラチ事務所。クリフトンにあり、近くにはザルダーリ大統領の私邸?公邸があったりする。タッタへは一本道で行けるアクセスが良い場所にある。


UPAPカラチ事務所の Zahoor ザフール所長さん。チトラールのご出身。うんノーザンエリアなお顔立ちだ。今回カラチでは空港での出迎えやら現地タッタとの連絡などでとってもお世話になった。感謝感謝。


UPAPはマイクロクレジットを行うNRSPの傘下団体だ。ここでは主に女性に対して少額融資を行いその融資をもとにした仕事で稼いだお金から返済をしていくというシステムだ。
事務所では若いスタッフさんたちがマイクロクレジットにかかわる仕事を行っていた。


毎月の融資額などが記された領収書。こうした書類をまとめてあとで監査にかける・・・といった手間と根気のいる仕事が続けられている。


マイクロクレジットの申請書。

12時過ぎ、NRSPの車でタッタに向かう。2時間強でタッタ・マックリー(Makli)のNRSP事務所着。
道中は水害の救援キャンプはみかけることはなかったが、ドライバーさんの話ではいまもNRSPが運営しているキャンプがあるそうだ。
14時半前にNRSP事務所着。事務所はかなり模様替えしているし、スタッフも異動をしている様子。
でもドライバーで一緒に動いてくれたムスタファさんと再会。痩せててびっくりした。でも元気だ。

見覚えのあるスタッフさんがいたのであいさつすると、模様替えしたある1室に連れて行かれた。
そこに1人の責任者らしき方が座っていらっしゃった。
お名前をキルシャン=クマルさん(Kirshan Kumar)といい、昨年起こった水害に関するプロジェクトの責任者だという。お尋ねするとヒンドゥ教徒とのこと。



私をはさんで左がシンド州の地域責任者のMustafa ムスタファさん、右が水害救援活動部門の責任者のKirshan キルシャンさん。

昨年秋に初めてタッタを訪れた際にも驚いたことが、NRSPのスタッフの中に複数のヒンドゥ教徒がいらっしゃったことだった。北部イスラマバードではまずお目にかからなかったヒンドゥ教徒のパキスタン人。
シンド州はインドと隣り合う位置にあり、ヒンドゥの人たちの集落があったりムスリムと混在して住んでいることは想像できる。
しかしながら、今日お会いしたキルシャンさんのように事務所で相当な地位(所長と同格扱いだった)にあるヒンドゥの方に実際にお会いすると、「パキスタンは人口の97%がイスラーム教徒」という政府のアナウンスから受けるイメージとはまた違うパキスタンの姿を見た気がした。
キルシャンさんに今回のタッタ訪問の目的などをお伝えすると、「ああ、その件は聞いているから心配することはないよ」とおっしゃってくださった。有り難い。



事務所の2階の1室に泊まらせていただくことになり、部屋に着いて荷物を仕分けしたり、ネットをつないだり。
タッタはカラチから2時間強、100キロ離れたローカルな街。旅行客が泊まれそうな宿は市街に1軒しか見当たらなかったりするので、こうして泊めていただけてとても助かっている。

2階の部屋で少し休んでから1階に降りてみると、100キロほど離れたBadin(バディン)から、NRSPのこのエリアの責任者をされているムスタファさんが来られていた。
「おお、良く来たなぁ、安心して泊まっていっていいからな。それと車の手配とか、どこどこに行きたいとかの希望もお前のしたいようにできるからな。」
と言ってくださった。次は翌週の火曜日においでになるとのことだった。

で、夜はAMDAのみなさんが宿泊した家のお隣りさん(Turk トゥルクさん)宅を訪問。
日本の先生からお預かりしたプレゼントなどを持ってお伺いする。


お父さんがこの地域の有力な地主さんということもあって、生活に余裕がある。
ということもあってかみなさん、人を疑うことを知らないのか?というくらいに人が良い。良すぎ。
お父さん・お母さんそれに3人の息子と4人の娘がいるがみんな美男美女だ。
これでどうして結婚しないのかと思っていたら、2番目の娘さんが今月3月に、長男さんが4月に結婚の運びになったとのことでお祝いの言葉を言う。お隣さんでご一緒していた10月以降にバタバタっと決まったようだ。すばらし~。


で、このご家族が自らNGOを立ち上げた。二男さんはこの地域の裁判所に務める法律専門家だが、そこのオフィスを使って運営をしているようだ。
環境保護や地域の生活向上を目指しているとのこと。
そんなこんな話をしているとあっという間に時間が過ぎていった。

– –
2011年2月25日金曜日
8時前に夜行バス東京着。ほどなく山手線で日暮里→京成特急で成田空港へ
11時半にチェックイン開始。機材到着遅れで14時発が14時半に変更。預け荷物は12キロで収まっていた。
13時過ぎに搭乗ゲート待合へ。Wimaxでネットしながら、14時15分搭乗開始。機材はエアバスA-310のようだ。


ボーディングブリッジへ向かうところから見た本日の搭乗機。


安全の手引きに機種名(エアバスA310-300型)が書かれていた。ウルドゥ語が読めなくても説明内容はイラストで分かる。

日本人2割中国人4割パキスタン人4割くらいで搭乗率70%くらい。
結局15時過ぎ離陸4時間ほどかけて19時(北京時間18時)すぎ着。
機内食は中華(牛+ヌードル)、パキスタニー(チキン+米)の2種類だが味落ちたか?旨くない。紅茶はOK。コーヒーはいつもどおりでにがいとのこと。


昼食で出た機内食。このときはパキスターニーを選択。北京で調理されたもののようで、調味料やパンのパッケージには中国語が。
以前食べたPIAの機内食を美味しかったと思い込んでいるのかも知れないけれど、比べてどうにも味がはっきりしない感じでイマイチな印象。特にサラダは×。食欲をそそらないんだなぁ。

隣席が日本の女性の方。隣席のパシュトン語をしゃべる在日パキスタン人、クリームパウダーの年月日表示2010年11月03日は賞味期限でないの?と尋ねる。
隣席の女性の方、たぶん中国は製造年月日のはず、と答える。
Duty FreeときどきFAが愛想良く薦めてきたり、ここで買わないとダメと言ってきたり。
2005年以来の搭乗だが、トランプのデザインが変わっていたことと、お祈り用のマットが気になる。帰りに買おう。
1時間半くらい機内清掃・搭乗客入れ替えあり。
20時半(北京時間19時半)離陸、中国人4割、パキスタン人5割、日本人その他1割で搭乗率85%くらい。6時間のフライトは正直堪える。



北京~イスラマ間の機内食、昼食と基本同じだったみたい。中華にしたが、ヌードルはブチブチ切れてフォークでは食べづらい。箸がないと辛い感じ。
で、これも北京で調製された感じだけど、うん、旨くない。とりあえず温めてあるだけマシかなという感じで。
となりの人はパキスターニーを食べていた。昼と同じように見えたけれど味は試してないからわからない。でも・・・・な感じか。

で、エコノミー症候群防止に他のキャリアだったら水・ジュースをトレーに載せて配ってくれるけど今回のPKは全くなし(頼めば持ってきてくれるけど)。
FAさんたち往復通しで搭乗しているんやろか?交替のクルーは乗っている気配はないし、成田ではすぐにトンボ帰りするから交替はしないだろうし。
イスラマの手前ではアテンダントさんも座席に座ってリラックスしてたな。

やっとこさ23時前(日本時間翌日3時)にイスラマバード着。雨が降っていたようだ。ここで20人ほどを残してみんな降りていった。
ああ、これは王様状態でカラチまで行ける!と思ったのもしばらくのうちだった。
機内清掃(男女スタッフ)の後後部から続々国内線利用客が搭乗。95%の搭乗率に。機内案内でも別の便コードでアナウンスしていた。
24時過ぎ離陸して、25時45分(日本時間29時45分)にカラチ着。

イスラマバード~カラチ間の軽食とドリンクのサービス。サンドのパンが結構いい感じだった。
国内線扱いならこんなもんかな?という印象。
残さず食べたが、運動をしない乗りっぱなしの15時間で3回の食事はキツイな。

成田~イスラマバードまでは通路側に予約をしてもらって座っていたが、イスラマバードからは若い女性が隣に座ってきた。
パキスタン的に見知らぬ男女が隣り合って座ることは普通はない。
外国人ぶって知らんぷりしてればよかったけれど、何かむずがゆく(う~んパキスタン人化しているか?)、結局別の座席に移ることにした。
で移った先が4列席の内側だったのでトイレも満足に行けず。両隣は体格大きくて身をすぼめて座っていた。
何人かエコノミーの座席に収まるのがやっとで、エクステンションのシートベルトを巻く人も。

東京から通しで乗ってた20人ほどは、国内線客が降りた後後部から小型バスでイミグレへ。
イミグレも少しゴタゴタしたが、その後日本からの通し客の預け荷物がみんな出てこない事態に。
空港の荷物担当官、イスラマの空港に照会したり、ああ、こりゃロストバゲージか?と思ったら、どこかにコンテナが紛れていた(ってことあるかいな?)らしくやっと受け取りのコンベアに流れてきた。荷物は無事。
それと空港で少し両替することに円0.908と渋いレートだったので昨9月にだれだったか覚えてないけどあなたの店の人が0.95で替えてあげるよと言ってた」と言ったら0.95のレートにしてくれた。

東京からパキスタニー老夫婦がいらっしゃった。ご主人は東京のイスラミックセンターでお勤めのこと。奥さんが「東京に帰ったらぜひいらっしゃいよ」と誘ってくださった。

2時40分過ぎ、ようやく到着エントランスで、ベーグさんと再会。ご迷惑をおかけしました。
カローラでクリフトンのカラチ事務所へ夜も結構交通量は多い感じ。あと交差点(サークル式)には警察の車が詰めていることが多かった。40分ほどで到着。
ベーグさんはチトラール出身の方。婚約はしているが結婚はまだとのこと。いまはカラチ地区の責任者として事務所に住みこんで働いている。
すぐに寝室に案内されて、明日11時に朝食にしようかということに。
12時か12時半にタッタに向かうことになるだろう。

– –

昨年2010年秋に水害救援活動でパキスタンに行った後は、日本で支援学校講師やアルバイトなどをしておりました。やっと準備が整い、以下の日程でパキスタンに行ってくることになりました。

02月25日金:成田→カラチ
カラチ・タッタに滞在予定(水害被災地の視察、昨年の活動でご一緒した現地NGOの方との再会・情報交換など)
03月02日水:カラチ→イスラマバード
イスラマバード・ラーワルピンディ・ノウシェラなどを訪問・滞在予定
03月06日日:イスラマバード→アボタバード
アボタバードの障害者社会参加プロジェクトを訪問予定
03月08日火:アボタバード→イスラマバード
イスラマバードに滞在予定
03月10日木:イスラマバード→成田

ネットがつながれば随時現地から情報をお届けしたいと思います。
水害被災地が今どうなっているのか。
パキスタンの友人たちは今どう暮らしているのか。
アボタバードでこの3年来続いている障害者社会参加プロジェクトもぜひ伺いたいと思っていましたので念願が叶うようでうれしいです。

2011年春パキスタン渡航記(1) タッタ・カラチ編” への4件のフィードバック

  1. ご無沙汰しております。
    無事渡航できたようでなによりです。

    パキスタンのことは知らないことばかりですが(日本の事もですが)
    勉強させていただきますね。

    道中のご安全を祈念しております。

  2. ゆうや父@大阪さま
    ご投稿いただきまして、ありがとうございます。
    当初予定していたよりも短い2週間の滞在になりそうですが、毎日が中身の濃い出来事の連続で十二分にパキスタンを堪能させていただいたように思います。

  3. はじめまして。突然のメールで驚かれたと思います。実はパキスタン向けのラジオ番組を制作しています。一度、パキスタン訪問のお話を伺いたいと思っているのですが、ご連絡をいただけますか?よろしくお願いします。

    1. 田中さま
      こちらこそはじめまして
      > 突然のメールで驚かれたと思います
      いえいえ、そんなことはございません。パキスタン人と同様どなたもウェルカムでございます。
      詳細は別途メールさせていただきました。どうぞよろしく。

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